千葉県長生郡長南町にある空海(弘法大師)が法力を使い錫杖(しゃくじょう)で湧水を招いたという伝説の湧水が熊野の清水(ゆやのしみず)。「弘法の霊泉」とも呼ばれています。毎分48リットルの湧水は、日照りでも涸れたことがないと伝えられ、環境省の名水百選にも選定されています。現在は農業用水にも利用されています。
千葉県で唯一、「名水百選」に選定の湧水
『鶴岡事書日記』(つるがおかことがきにっき)には、室町時代には鎌倉・鶴岡八幡宮の社領となり、湯治場として栄えたと記され、「湯谷」(ゆや)と呼ばれたのが熊野(ゆや)という名の始まりとも。
湧水の湧出口に不動明王が祀られるのは、近くにある仏竜山龍動寺、熊野神社の神域だから。
中世の熊野権現信仰を伝える社だと推測できます(笠森観音にも笠森熊野神社があるなど、長南町には熊野信仰を今に伝える社が10社ほどあります)。
千葉県で環境省の名水百選(昭和の名水百選)に選定されているのは、熊野の清水が唯一です。
名称 | 熊野の清水/ゆやのしみず |
所在地 | 千葉県長生郡長南町佐坪滝ノ上2336 |
関連HP | 長南町公式ホームページ |
電車・バスで | JR外房線茂原駅から給田経由大多喜行きバスで市野々車、徒歩10分 |
ドライブで | 圏央道茂原長南ICから約9km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 長南町産業振興室 TEL:0475-46-3397 |
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