千葉県市川市市川3丁目にある京成電鉄本線の駅が、国府台駅(こうのだいえき)。隣接する市川真間駅(いちかわままえき)とともに京成線の難読駅名に数えられています。駅北側の台地に律令時代の下総国(しもうさこく)の国府(こくふ=現在の県庁)があったことが名の由来です。
下総国の国府のあった台地に由来する駅名
国府台(こくふだい)と読みたくなりますが、愛知県の国府宮(こうのみや/尾張国国府の宮)、国府駅(こうえき/三河国の国府近く)なども国府を「こう」と読ませ、大阪府藤井寺市の国府遺跡も「こういせき」。
国府と書いて「こう」と読ませるのはポピュラーですが、それでも「こうのだい」と読ませるのかなりハードルが高くなります。
歌川広重作の『名所江戸百景』に「鴻の台とね川風景」があるように、国府台一帯は景勝地で、鴻の台とも記したことがわかります。
大正3年8月30日に開業した駅も、当初は市川鴻の台駅で、12月11日、市川駅に改称、さらに大正10年4月6日、市川国府台駅となり、戦後の昭和23年4月1日、国府台駅になっています。
下総国府に赴任した国司が参拝した下総総社の跡は市川市スポーツセンターの敷地と特定されていますが、国府(国庁)の場所は今も定かでありません(その一帯のどこかに国庁が)。
国府台駅 | |
名称 | 国府台駅/こうのだいえき |
所在地 | 千葉県市川市市川3-30-1 |
関連HP | 京成電鉄公式ホームページ |
問い合わせ | 国府台駅 TEL:047-322-2369 |
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