うだるような暑さを逃れて、夏は涼しい湖畔の宿へ! その2は、奥日光・中禅寺湖の湖畔(栃木県日光市)の森のなかに建つ、中禅寺金谷ホテル。昭和15年7月16日に外国人受け入れの国策ホテルとして避暑地・中禅寺湖に誕生した日光観光ホテルが前身です。
国際避暑地・中禅寺湖の歴史を受け継ぐリゾートホテル
中禅寺湖は湖面標高が1269mで、人造湖を除けば日本一標高の高い所にある大きな湖。
標高的にも海抜0mに比べて7度ほど低い計算になりますが、さらに水深の深い中禅寺湖があることで(湖面の温度は盛夏でも20度少々)、避暑地として絶好。
それに目を付けたのが、明治以降、日本にやって来た外交官たちで、うだる東京の暑さを逃れ、夏は中禅寺湖の湖畔で活発な外交を繰り広げたのです。
中禅寺金谷ホテルの前身となる日光観光ホテルは、外国人観光客を対象に栃木県が建設、金谷ホテルが経営という洋式ホテル。
戦後、GHQにより接収され、昭和22年にはアメリカの水辺のリゾートをモデルに、ホテル前の湖畔に中禅寺湖畔ボートハウスを建設。
その後も昭和32年まではアメリカ軍の管理下に置かれ、昭和40年、中禅寺金谷ホテルとして再出発。
平成4年には、現在の建物にリニューアルされ、平成16年、温泉棟に露天風呂(空ぶろ)を増設(平成23年に建て替え)するなど、リゾートホテルとして、グレードアップを続けています。
日光アストリアホテル、金谷ホテルなどとともに、東武ホテルのグループですが、金谷ホテルの歴史、国際避暑地としての中禅寺湖の歴史を今に伝えるホテルです。
湖から少し離れた森の中に建っていますが、全室が、中禅寺湖側にウッドデッキを配した洋室。
標準的なスタンダードツインで28平米〜30平米とゆったりとした造りです。
自慢の温泉施設が「空ぶろ」(そらぶろ)。
奥日光・湯元温泉から引湯した白濁した硫黄泉で、内湯と露天風呂が備わっています。
ディナーも、日光産虹鱒のソテー 中禅寺金谷ホテルスタイルという伝統的なもの、とちぎ霧降高原牛メインなど、多彩。
ダイニングルーム「みずなら」で味わう朝食(アメリカンブレックファースト)も、伝統のオムレツが人気です(卵料理はオムレツ、フライド、スクランブルから選択可能)。
宿泊客専用のラウンジ「しゃくなげ」もあり、くつろぐことができます。
東武日光駅前の東武バス定期観光のりばから無料の送迎バスを運行。
中禅寺金谷ホテルの滞在だけが目的なら、送迎バス利用もおすすめです(日光金谷ホテルで多少の待ち時間があります)。
人気のホテルなので、夏休み期間は早めの予約が必要です。
中禅寺金谷ホテル ここに注目!
- 中禅寺湖のフラグシップホテルで、日光観光ホテルが前身
- 国際避暑地・中禅寺湖の歴史を継承
- 日光金谷ホテルと同系列で、伝統の虹鱒料理も
- 露天風呂と内湯の「空ぶろ」を用意
- 全室が、中禅寺湖側にウッドデッキを配している
- 東武日光駅から送迎車を運行
- レトロな雰囲気を活かしながらも、建物は平成4年築で近代的
- スタンダードツインも28平米〜30平米でゆったり
中禅寺金谷ホテル | |
名称 | 中禅寺金谷ホテル/ちゅうぜんじかなやほてる |
所在地 | 栃木県日光市中宮祠2482 |
関連HP | 中禅寺金谷ホテル公式ホームページ |
電車・バスで | JR日光駅・東武日光駅から東武バス湯元温泉行きで58分、中禅寺金谷ホテル前下車。または、東武日光駅からシャトルバス運行 |
ドライブで | 日光宇都宮道路清滝ICから約18km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 中禅寺金谷ホテル TEL:0288-54-0007 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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