越後といえば上杉謙信で有名ですが、その居城だった春日山城(上越市)、新発田藩藩庁の新発田城(新発田市)が日本100名城に選定。村上藩藩庁の村上城(村上市)、高田藩藩庁の高田城(上越市)、春日山城の支城・鮫ヶ尾城が続日本100名城で、以上が新潟県五大名城といえる城です。
新発田城|日本100名城
所在地:新潟県新発田市大手町6-4
築城年:慶長3年(1598年)〜承応3年(1654年)
築城者:溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)、溝口宣直(みぞぐちのぶなお)
主な城主:溝口秀勝、溝口宣直
史跡:史跡指定なし
文化財:旧二の丸隅櫓(本丸に移築)、本丸表門は国の重要文化財
備考:新発田川の水を取り込んだ平城で、新発田藩溝口家12代の居城
往時の櫓の外壁は冬季の積雪への対策としてなまこ壁(海鼠壁)に
本丸・三階櫓(3個の入母屋に3個の鯱を配した全国唯一のユニークな構造)と本丸・辰巳櫓(たつみやぐら)は伝統的な建築法で復元
本丸は、陸上自衛隊新発田駐屯地内にあるため、三階櫓は非公開
春日山城|日本100名城
所在地:新潟県上越市中屋敷
築城年:南北朝時代
築城者:上杉氏
主な城主:長尾高景(ながおたかかげ)、長尾晴景、長尾為景、長尾景虎(上杉謙信)、上杉景勝
史跡:国の史跡
遺構:土塁、堀切、郭、井戸、虎口などが現存
備考:標高180mほどの山上に本丸、城主や家臣団が平時は麓に居住し、戦時に山城に詰めるという戦国時代の根小屋式城郭(ねごやしきじょうかく)/山麓から本丸跡まで徒歩30分
春日山城跡が堅牢な山城となったのは、長尾為景とその子・長尾景虎(上杉謙信)の頃
山腹に三の丸(上杉三郎景虎屋敷跡・米蔵跡・土塁)、二の丸(笹井戸)、上杉景勝屋敷跡、出陣に際し上杉謙信が戦勝祈願をしたという毘沙門堂(復元)
村上城|続日本100名城
所在地:新潟県村上市本町臥牛山986-1
築城年:慶長3年(1598年)
築城者:村上頼勝(むらかみよりかつ=堀秀治の家臣)
主な城主:村上頼勝、堀直寄(ほりなおより)、松平直矩(まつだいらなおのり=引っ越し大名)
史跡:国の史跡
遺構:竪堀(たてぼり)・虎口(こぐち)、石垣などが現存
備考:標高135mの臥牛山(がぎゅうさん)山頂に築かれた平山城で、村上藩の藩庁
臥牛山の山頂へは、山麓(二之町)から七曲り道で、徒歩20分
高田城|続日本100名城
所在地:新潟県上越市本城町6-1
築城年:慶長19年(1614年)
築城者:松平忠輝(まつだいらただてる=徳川家康の六男)
主な城主:松平忠輝、酒井家次、松平忠昌、松平光長、稲葉正往、榊原政純
史跡:新潟県の史跡
遺構:本丸を囲む土塁や内堀・外堀の一部が現存
備考:加賀前田家を牽制するため、大名の普請によって建てられた輪郭式の平城
高田藩60万石の藩庁だった城跡は、総面積50haの高田城址公園として整備、「日本の歴史公園100選」にも選定
本丸跡に三重櫓(さんじゅうやぐら)が復元
例年4月上旬〜中旬に『高田城百万人観桜会』が開催され、夜桜は、円山公園(京都府京都市)、丸山公園(長崎県長崎市)と並び「日本三大夜桜」に選定
鮫ヶ尾城(さめがおじょう)|続日本100名城
所在地:新潟県妙高市宮内城山
築城年:16世紀の後半
築城者:不明
主な城主:堀江宗親(ほりえむねちか=上杉家の家臣、上杉謙信死後は上杉景虎擁立派)
史跡:国の史跡
遺構:堀切、郭、虎口、水場などが現存
備考:北国街道を睨んだ上杉氏の春日山城の前線守備的な城(頸城地方最大の支城)
斐太歴史の里(斐太県民休養地)から遊歩道が整備され、主郭まで到達可能(本来の登城路は尾根沿いの東登城道、南登城路)。
新潟県五大名城とは!? | |
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