天守が現存し、国宝に指定される松江城(松江市)を筆頭に、月山富田城(がっさんとだじょう/安来市)、津和野城(津和野町)の3城が日本100名城に選定、さらに藩政時代に浜田藩の藩庁が置かれた浜田城(浜田市)が続日本100名城選定で、以上が島根県四大名城といえる城です。
松江城|日本100名城
所在地:島根県松江市殿町1-5
築城年:慶長16年(1611年)
築城者:堀尾吉晴(ほりおよしはる)
主な城主:堀尾吉晴、京極忠高(きょうごくただたか=三の丸造営)、松平直政(まつだいらなおまさ)
史跡:国の史跡
文化財:天守(4重5階の望楼式)は現存する12天守のひとつで、桃山様式の天守として国宝に
備考:堀に宍道湖の水(汽水)を引き入れることから高島城(長野県諏訪市/諏訪湖)、膳所城(滋賀県大津市/琵琶湖)と並んで日本三大湖城にもなっています
慶長16年(1611年)からは松江藩の藩庁として機能
戦後、本丸一ノ門、二の丸南櫓・中櫓・太鼓櫓、三の丸と二の丸を結ぶ廊下門(千鳥橋)、北惣門橋(旧眼鏡橋)などが復元
月山富田城(がっさんとだじょう)|日本100名城
所在地:島根県安来市広瀬町富田
築城年:12世紀後半
築城者:不明
主な城主:佐々木義清(出雲・隠岐守護)、尼子持久(あまごもちひさ=出雲尼子氏の祖)、尼子経久(あまごつねひさ)、堀尾吉晴
史跡:国の史跡
遺構:石垣、曲輪、堀切、井戸などが現存
備考:標高183.8mの月山(がっさん)の山上にある周囲1.5km四方という大規模な中世の山城
尼子氏は月山富田城を拠点に、大永元年(1521年)、安芸、備後、備中、備前、美作、播磨、因幡、伯耆、出雲、石見、隠岐の11ヶ国を手中に
堀尾吉晴が山城では不便のため、松江城を築城
津和野城|日本100名城
所在地:島根県鹿足郡津和野町鷲原
築城年:永仁3年(1295年)から30年を費やして築城
築城者:吉見頼行(能登吉見氏の庶家)
主な城主:吉見頼行、吉見正頼、坂崎直盛(さかざきなおもり=近世城郭に改修)
史跡:国の史跡
遺構:石垣、空堀など、山麓の津和野藩邸跡に馬場先櫓、物見櫓が現存
備考:津和野を眼下にする標高347.5mの霊亀山山上にある典型的な山城
山城ながら津和野藩時代も存続し、11代にわたり亀井氏の居城になりましたが、藩庁は急峻な山城を避け山麓(藩主屋敷は現在の島根県立津和野高等学校)に置かれていました
現存する遺構の大部分は坂崎直盛改築時のもの
浜田城|続日本100名城
所在地:島根県浜田市殿町
築城年:元和9年(1623年)
築城者:古田重治(ふるたしげはる=初代・浜田藩主)
主な城主:古田重治、松平康映(まつだいらやすてる)、松平武聡(まつだいらたけあきら)
史跡:島根県の史跡
遺構:石垣、土塁
備考:城の北側は断崖で、眼下に日本海(松原湾)を望み、西と南は浜田川が天然の堀割の役目を果たした山城
江戸時代には浜田藩の藩庁が置かれていました
島根県四大名城とは!? | |
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