幣の松原

幣の松原

福岡県糸島市、玄界灘に突き出した糸島半島の芥屋の大門(けやのおおと)から野北海岸まで6kmに渡って弓状に続く白砂青松の海岸が幣の松原(にぎのまつばら)。玄界灘の彼方には、壱岐や対馬の島影を望む風光明媚な海岸で、玄海国定公園に指定され、日本の白砂青松100選にも選定されています。

10万本の松が茂る美しい海岸

幣(にぎ)は神への供物のうち食物以外のものを指す言葉。
江戸時代、海岸で遊んだ本草学者・儒学者の貝原益軒(かいばらえきけん)が、「神に拝したように見事な松」と賞賛したので幣の松原と呼ばれるように。

生育する10万本の松は、防風保安林および保健保安林としての役目も果たし、国定公園第1 種特別地域として保護されています。

平成13年のNHKの大河ドラマ『北条時宗』(主演・和泉元彌)のクライマックスシーンである「文永の役(元寇)」のロケ地にもなった松林です。

六所神社(糸島市志摩馬場344)は、旧志摩郡の鎮守ですが、神功皇后の三韓遠征から帰国の際に小金丸の幣の浜に上陸したときに創建という伝承が残されています。
糸島富士と呼ばれる可也山山頂には神武天皇を祀る可也山神社が鎮座し、沖にある対馬や壱岐にも神功皇后の三韓遠征の伝承があることから、古代から幣の浜が重要な地だったことがわかります。

幣の松原を一望にできるのは、古代、外敵の侵入を監視し、いざというときには火を燃やし、狼煙(のろし)を上げて大宰府政庁に伝えたという火山。
パラグライダー専用の離陸基地のある火山へは、瑠璃光寺経由で山上まで車道も通じています(瑠璃光寺から先は隘路、瑠璃光寺から徒歩の場合は15分ほど)。

幣の松原
名称 幣の松原/にぎのまつばら
所在地 福岡県糸島市志摩小金丸
関連HP 糸島市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR筑前前原駅からタクシーで20分
ドライブで 西九州自動車道路今宿ICから約19.3km
駐車場 125台/無料
問い合わせ 糸島市観光協会 TEL:092-322-2098/FAX:092-322-7508
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
芥屋の大門

芥屋の大門

福岡県糸島市、糸島半島北西部、玄界灘に突き出した大門崎は、六角形や八角形をした玄武岩の柱状節理が整然と並ぶ奇観を生みだしています。そんな大門崎の北東の崖下には高さ64m、間口10m、奥行き90mほどの巨大な海食洞が開いていますが、これが国の

 

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