日本全国に2130社近くある住吉神社では最古の歴史を有し、全国住吉神社の始源といわれるのが福岡市博多区住吉に鎮座する住吉神社。筑前国一之宮。祭神は底筒男命(そこつつおのみこと)、中筒男命(なかつつおのみこと)、表筒男命(うわつつおのみこと)の住吉三神で、大阪の住吉大社、下関の住吉神社と並ぶ三大住吉のひとつ。
航海安全、守護の神として信仰をあつめる
『続日本紀』の天平9年(737年)に記録が残り、奈良時代から朝廷に崇敬された由緒ある古社。
古代には那津(博多湾)に注ぐ那珂川河口に位置し、住吉神社の社前までが博多湾で、建物は海に向かって建立されていました。
社前の池は河口の名残りなのだとか。
大宰府(だざいふ)衰退後の平安時代には、住吉神社などが日宋貿易(私貿易)に携わったともいわれています。
宮司・佐伯氏は、日宋貿易の関係から平清盛(たいらのきよもり)から伊豆に追われ、後に源頼朝の祈祷師となり、神官御家人として活躍しています。
古来、航海安全、船舶守護、開運除災の神としても信仰されてきました。
和歌神としても崇敬され、室町時代には連歌師の宗祇(そうぎ)も訪れています。
現存する住吉造りの本殿は、福岡藩初代藩主・黒田長政が元和9年(1623年)に再建したもので、国の重要文化財。
7月30日〜31日の『夏越祭』は萱輪くぐりや人型流しで親しまれています。
10月13日の例祭『相撲会大祭』では流鏑馬や少年相撲を奉納。
住吉神社 | |
名称 | 住吉神社/すみよしじんじゃ |
所在地 | 福岡県福岡市博多区住吉3-1-51 |
関連HP | 住吉神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR博多駅から西鉄バス香椎方面行き4分、住吉下車、徒歩15分 |
ドライブで | 福岡都市高速博多駅東ランプから約2km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 住吉神社社務所 TEL:092-291-2670/FAX:092-291-2669 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材・画像協力/福岡市
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