岐阜県岐阜市、金華山の山麓、岐阜公園内にある現存する日本最古の昆虫専門のミュージアムが名和昆虫博物館。明治16年にギフチョウを発見した昆虫学者の名和靖(なわやすし)が、明治29年、名和昆虫研究所を創立。大正8年の開館時に建てられた瀟洒な洋館である建物は、国の登録有形文化財になっています。
昆虫たちの美しくも不思議な世界を体感
現存する昆虫博物館としては日本最古で、館内には「春の女神」の別名をもつギフチョウなど、金華山に棲息する希少な昆虫から、国内外の昆虫約1万2000種、30万点を標本収集、展示しています。
1階ではギフチョウの紹介や生態展示をはじめ、世界中のカブトムシ、クワガタムシの大型種、有名種を中心に展示が行なわれています。
また「岐阜公園」「里山 I」「里山 II」「雑木林」「渓谷」「高原」に分け、各エリアで観察できる蝶を紹介。
歩く宝石カブリモドキ、飛ぶ宝石タマムシやコガネムシ、世界最大のセミ、世界最大を競うコガネムシの仲間などの「世界の珍虫・奇虫」も人気のコーナーになっています。
2階では「飛ぶ宝石」と形容されるミイロタテハの仲間など世界の蝶を展示するほか、実物標本を使った13問のクイズを通じて、昆虫の不思議な世界を体験する「クイズで学ぼう!遊ぼう! 不思議な昆虫の世界」コーナーがあります。
昆虫の下敷きなど来館記念オリジナルグッズも販売。
ギフチョウは、明治16年4月24日、初代館長で昆虫翁と称された名和靖が岐阜県郡上郡祖師野村(現・下呂市金山町祖師野)で発見したことから名付けられた蝶。
名和昆虫博物館では約100匹のサナギを飼育し、順に屋外から気温の高い館内に移して羽化させ、毎年、2月下旬から羽化が始まり(野生のギフチョウは3月下旬から羽化)、4月中旬まで
「春の女神」ギフチョウの羽化が公開されています(地元の新聞、テレビでは毎年ニュースになっています)。
名和昆虫博物館 | |
名称 | 名和昆虫博物館/なわこんちゅうはくぶつかん |
所在地 | 岐阜県岐阜市大宮町2-18 |
関連HP | 名和昆虫博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR岐阜駅・名鉄新岐阜駅から岐阜バスまたは、名鉄バス長良橋方面行きで15分、岐阜公園歴史博物館前下車、徒歩3分 |
ドライブで | 東海北陸自動車道岐阜各務原ICから約12km。または、一宮木曽川ICから約13.5kmで岐阜公園堤外駐車場 |
駐車場 | 岐阜公園堤外駐車場第1(143台/1時間まで無料、以降有料)・第2(36台/1時間まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 名和昆虫博物館 TEL:058-263-0038/FAX:058-264-0394 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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