岐阜県飛騨市古川町にある和ろうそくの店が、三嶋和ろうそく店(三嶋和蝋燭店)。明和年間(1764年~1772年)創業の「生掛(きがけ)和ろうそく」の老舗。当主の三嶋順二さんは7代目で、作業場では、主人の説明を聞きながら和ろうそく作りの実演を見学することができます。
飛騨の仏教文化が育んだ和ろうそくに注目!
原料の櫨(はぜ=ウルシの仲間)の実から採取した木蝋(もくろう=生蝋・Japan wax)を使い、すべて手作業でろうそくを制作しています。
早朝4:00頃から始まり、夕方の18:00頃まで根気のいる仕事が続けられ、1日150本の和ろうそくが誕生。
全国に10軒ほどの和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのは三嶋和ろうそく店だけともわれています。
飛騨古川の冬の風物詩『三寺まいり』(円光寺・本光寺・真宗寺の3つのお寺を巡拝し、かつてはこれが男女の出会いの場ともなっていました)に欠かせないのが、この和ろうそく。
各寺に灯されるのが三嶋和ろうそく店の和ろうそくですが、和ろうそくは西洋ろうそくに比べ油煙が非常に少なく、煤(すす)がほとんど出ない、しかも風にも強いというスグレモノなのです。
そのため、金箔仏壇を使用する地域では古くから和ろうそくを使う文化が育まれてきました。
NHK連続テレビ小説『さくら』(平成14年4月1日~平成14年9月28日放送)のロケ地となった飛騨古川。
高野志穂演じるさくらの下宿先という設定だったのがこの三嶋和ろうそく店です。
店頭の制作実演を見学してその伝統を感じ取ることができます。
画像協力/飛騨市観光協会
三嶋和ろうそく店 | |
名称 | 三嶋和ろうそく店/みしまわろうそくてん |
所在地 | 岐阜県飛騨市古川町壱之町3-12 |
関連HP | 飛騨市公式ホームページ |
電車・バスで | JR飛騨古川駅から徒歩5分 |
ドライブで | 東海北陸自動車道飛騨清見ICから約19.5kmで飛騨市役所駐車場 |
駐車場 | 飛騨市役所前駐車場(100台/30分まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 三嶋和ろうそく店 TEL:0577-73-4109 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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