野麦峠の館

野麦峠の館

岐阜県高山市高根町野麦、飛騨(岐阜県北部)と信州(長野県)の国境に位置する野麦峠。かつての野麦街道の峠越えの道は、岐阜県道・長野県道39号(奈川野麦高根線)となっていますが、その野麦峠に建つ、全国唯一の峠をテーマにしたミュージアムが野麦峠の館です。

失われていく峠を見直すミュージアム

「碓氷(うすい)その他の坂本の宿、越後葡萄(えちごぶどう)峠の如きは麓の村も衰えたが、その後に起った山道の衰微の方がなお烈しい。」(『峠に関する二、三の考察』)と嘆いたのは柳田国男。
しかも明治43年(『太陽』に掲載)のことなので、峠、峠道の衰退はそんな昔から始まっていたことに。

高度成長時代の車社会化で、新道やトンネルが建設されることによって、かつての峠越えの旧道の多くは失われ(野麦峠は峠周辺に旧道が現存)、廃道化しています。
失われていく峠を見直し、峠のもつ役割を見直そうという主旨で建てられたのが野麦峠の館で、館内では47都道府県の主要な峠に関する展示と解説、飛騨の養蚕、機織り、杣仕事(そましごと=林業)など飛騨地方の文化の紹介、映画化された山本茂実のノンフィクション小説『あゝ野麦峠』に関連する資料の展示が行なわれています。

野麦峠の館
名称 野麦峠の館/のむぎとうげのやかた
所在地 岐阜県高山市高根町野麦
関連HP 野麦峠の館公式ホームページ
ドライブで 中央自動車道伊那ICから約54km。中部縦貫自動車道(高山清見道路)高山ICから約58km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 野麦峠の館 TEL:0577-59-2820
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
お助け小屋

お助け小屋

岐阜県高山市高根町野麦、飛騨(岐阜県北部)と信州(長野県)の国境に位置する野麦峠。かつての野麦街道の峠越えの道は、岐阜県道・長野県道39号(奈川野麦高根線)となっていますが、峠周辺には旧道や、峠の茶屋であるお助け小屋も現存。休憩や食事に利用

野麦峠

野麦峠

岐阜県(高山市)と長野県(松本市)の県境に位置するかつて国境(飛騨、信州)の峠が野麦峠。標高は1672.5mで、古来、野麦街道最大の難所でした。明治時代、生糸産業で栄えた諏訪へ、飛騨から女工が峠を越え、山本茂実の小説『あゝ野麦峠』、その映画

 

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