岐阜県養老郡養老町にある養老鉄道養老線の駅が、養老駅。大正2年7月31日、養老鉄道の養老駅〜池野駅間開通に伴って開業した駅で、現存する駅舎は大正8年4月27日の桑名駅延伸直後に完成したもので、「中部の駅百選」にも選定されています(養老鉄道では唯一の選定)。
創業時の養老鉄道の本社が置かれた駅
養老鉄道は、大師電気鉄道(現・京浜急行電鉄)を創立した立川勇次郎(たちかわゆうじろう)が、大垣市などの要請を受けて設立した鉄道。
立川勇次郎による開業後、揖斐川電気(大正11年/合併により)、養老電気鉄道(昭和3年/譲渡により)、伊勢電気鉄道(昭和4年/合併により)、養老電鉄(昭和11年/譲渡により)、参宮急行電鉄(昭和15年/合併により)、関西急行鉄道(昭和16年/合併により)、近畿日本鉄道(昭和19年/合併により)、養老鉄道(平成19年/経営分離)と目まぐるしく名前を変えています。
幾多の変遷を経て、名前だけは養老鉄道と創業時に戻っていますが、直接的な関係はなく、近鉄グループの一社です。
養老鉄道は、養老線の1線のみで、桑名駅〜大垣駅(スイッチバック)〜揖斐駅と、揖斐川沿いに三重県(伊勢)から岐阜県(美濃)へと養老山脈の麓を北上しています。
かつては舟運で結ばれていた場所で(松尾芭蕉も『奥の細道』終点の大垣から、舟で桑名に出ています)、舟運に代わって鉄道が敷設されたのです。
養老鉄道の列車の一部は、電車内に自転車を無料でもちこむことができるサイクルトレインとして運行するほか、養老駅にもレンタサイクルを用意。
現存する駅舎は、立川勇次郎時代の養老鉄道の本社機能も有していたため、養老の「Y」が刻まれた瓦も使われています。
養老駅から養老の滝まで歩けば、徒歩50分ほどかかります(養老天命反転地までなら徒歩15分ほど)。
養老の滝が目的の場合は、養老駅からタクシーを利用するのが便利です。
養老駅 | |
名称 | 養老駅/ようろうえき |
所在地 | 岐阜県養老郡養老町鷲巣 |
関連HP | 養老鉄道公式ホームページ |
問い合わせ | 養老鉄道 TEL:0584-78-3400 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag