「上毛野はにわの里公園」(「日本の歴史公園100選」選定)にあるビジターセンター的な役割を担った考古博物館がかみつけの里博物館。博物館の周囲には保渡田古墳群(二子山古墳、八幡塚古墳、薬師塚古墳)の3基の100m級の前方後円墳があり、古代の上毛野国(かみつけのくに)の王墓だということが判明しています。
榛名山麓の古代文化を知る
かみつけの里博物館の館内では榛名山麓の古代文化を「よみがえる5世紀」、「王の館(三ツ寺遺跡)を探る」、「王の姿を探る」、「王の墓を探る」、「広がる小区画水田」、「火山灰に埋もれたムラ」、「海の向こうからきた人たち」、「埴輪に秘められた物語」、「埴輪の人・動物・もの」という9つのコーナーで紹介。
三ツ寺1遺跡は、日本で初めて発掘された古代(5世紀後半〜6世紀始め)の豪族の館跡です。
上越新幹線の建設に伴って発掘調査が実施されましたが、今では新幹線の高架下に眠っています。
榛名山南東地域一帯を治めた王族は車持氏(くるまもちし)と推測され、治める場所は車評(くるまこおり)で、713(和銅6)年に縁起のいい二文字にということで群馬郡(くるまのこおり)となったもの。
5世紀後半に隆盛を極めたこの王家は、6世紀におこった榛名山の二度の噴火によって、転居もしくは衰退していますが、明治4年に群馬県が誕生する際には、この古代から一番大きな郡であった群馬の名を取っており、その意味では、一帯は群馬県のルーツ的な土地。
かみつけの里博物館では、そんな古代からのドラマも学ぶことができます。
かみつけの里博物館 | |
名称 | かみつけの里博物館/かみつけのさとはくぶつかん |
所在地 | 群馬県高崎市井出町1514 |
関連HP | 高崎市公式ホームページ |
電車・バスで | JR前橋駅から関越交通バス土屋文明記念文学館行きで27分、かみつけの里博物館前下車 |
ドライブで | 関越自動車道前橋ICから約6km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | かみつけの里博物館 TEL:027-373-8880/FAX:027-373-8822 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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