雄川堰

雄川堰

群馬県甘楽町小幡を流れる雄川堰は、標高1370mの稲含山を水源とする雄川の中流部、厳島地区から取水し、武家屋敷の生活用水にもなった水路。現存する用水は慶応元年(1865年)に築かれたもので、環境省の「名水百選」、農林水産省の「疏水百選」、さらには土木学会の「土木遺産」にも選定されています。

藩政時代の用水がそのまま現役で流れる

現在の取水口は、昭和17年に竣工したコンクリート製のダムで、近くには厳島神社も建っているます。
途中の吹上の石樋は、慶応元年(1865年)に小幡藩最後の藩主・松平忠恕(まつだいらただゆき)の命で木桶に代えて築造されたもの。
雄川堰の最初の築造の時期は明らかではありませんが、織田信長の次男、織田信雄が元和元年(1615年)7月23日に上州小幡の家督を相続後、織田家の治世の時代に造られており、藩政時代には武家屋敷や町民の生活用水や非常用水、下流の水田のかんがい用水として利用されてきました。
現在も養蚕住宅が建ち並ぶ小幡城下の町民町に流れていますが、沿道に植えられた桜は4月に開花し、彩りを添えています。

平成26年には、深良用水(静岡県裾野市)、七ヶ用水(石川県白山市)などとともに国際かんがい排水委員会(International Commission on Irrigation and Drainage、略称ICID)によるかんがい施設遺産(Heritage Irrigation Structures)にも登録されています。

雄川堰
名称 雄川堰/おがわぜき
所在地 群馬県甘楽郡甘楽町小幡
関連HP 甘楽町公式ホームページ
ドライブで 上信越自動車道富岡ICから約3.8km
駐車場 道の駅甘楽駐車場、ギャラリー大手門駐車場などを利用
問い合わせ 甘楽町建設課 TEL:0274-74-3131
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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