群馬県庁昭和庁舎

群馬県庁昭和庁舎

昭和3年に完成した群馬県庁の庁舎が群馬県庁昭和庁舎。設計は早稲田大学大隅講堂、日比谷公会堂と同じ佐藤功一。関東近県では、最も先進的な建築技術を駆使した県庁で国の登録有形文化財になっています。平成11年まで本庁舎として使われ、33階建ての新庁舎完成後も群馬県庁昭和庁舎として現役で使われています。

レトロな館内には落ち着いた喫茶も

群馬県庁昭和庁舎

群馬県庁昭和庁舎は、1階外壁を擬石タイル張り、2・3階をスクラッチタイル張りとした昭和初期の典型的洋風建築(平成13年にタイルなどは全面張り替えてリフォーム)。
館内には1階に消費生活センター、NPO・ボランティアサロン、喫茶「G FACE CAFE」、3階にNHK文化センター(カルチャーセンター)が入っています。
3階には「正庁の間」、2階には県政の歩み展示室、上州人宰相記念室などの特別展示室も設置されています。
1階にある喫茶「G FACE CAFE」は高い天井、アーチ窓などレトロな雰囲気の中で、「昭和初期のミルクコーヒー」などの喫茶はもちろん、パスタからコース料理まで味わえます。
「レアチーズ・ケイク」などの手作りケーキも美味で隠れ家的に使う人も多いのが特徴。

隣接する群馬会館(群馬県で最初の公会堂、昭和5年築)も佐藤功一の設計です。
ちなみに群馬県庁が建つ一帯は前橋城の本丸跡。
群馬県庁旧本庁舎が建てられる以前(着工は大正15年)は、慶応3年(1867年)に完成した前橋城本丸御殿が県庁として使われていました。
利根川の氾濫でいったんは廃城同然となった前橋城が幕末に再建を許されたのは(日本最後の築城)、江戸湾に黒船が到来したときに前橋城を防備の拠点としようと考えたからで、江戸湾防備の想定した往時の立派な土塁だけが周囲に残されています。

群馬県庁昭和庁舎
名称 群馬県庁昭和庁舎/ぐんまけんちょうしょうわちょうしゃ
所在地 群馬県前橋市大手町1-1-1
関連HP 群馬県公式ホームページ
電車・バスで JR前橋駅から徒歩20分。または、JR前橋駅からバスで6分、JR新前橋駅からバスで7分
ドライブで 関越自動車道前橋ICから約3.5km
駐車場 県民駐車場(778台/2時間まで無料、以降有料、8:00〜22:30、入庫は21:30まで)
問い合わせ 昭和庁舎管理事務室 TEL:027-226-2119
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
群馬会館

群馬会館

群馬県前橋市、群馬県庁昭和庁舎の向かい側に建つレトロな洋館は、昭和5年築の群馬県内最古の公会堂、群馬会館(国の登録有形文化財)。設計は群馬県庁昭和庁舎(昭和3年築)と同じく佐藤功一。佐藤功一は日比谷公会堂(昭和4年)、早稲田大学大隈講堂(昭

群馬県庁32階展望ホール

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群馬県前橋市、前橋城跡に建つ群馬県庁は、33階建て。高さ153mは、県庁舎としては日本一の高層ビル(都道府県庁舎としては東京都庁舎に次ぐ)です。33階は機械室で、実質的な最上階は32階の展望ホール。1階から展望用エレベーターで一気に上がるこ

 

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