群馬大学工学部同窓記念会館(旧桐生高等染織学校本館・講堂)

群馬大学工学部同窓記念会館

群馬県桐生市にある群馬大学工学部同窓記念会館は、旧桐生高等染織学校本館・講堂。大正4年12月27日に設置された桐生高等染織学校(入学式は大正5年4月10日)の本館と講堂で、創立時の建築である本館玄関の一部と講堂は同窓記念会館として活用され国の登録有形文化財に指定されています。

群馬大学工学部の前身、桐生高等染織学校の本館と講堂

群馬大学工学部同窓記念会館

織都・桐生に繊維関係の高等教育機関をという目的で、染織と紡織の2科を専門とする学校として開校、桐生工業専門学校を経て昭和24年に群馬大学工学部となりました。
設計は、文部省技師の新山平四郎(にいやまへいしろう)。
創立時は敷地の中央にありましたが、昭和47年の校舎新築時に現在の場所に移築復元されています。

東京大学本郷キャンパスの煉瓦塀に似た門として知られる旧桐生高等染織学校正門、旧桐生高等染織学校門衛所(群馬大学工学部守衛所)も国の登録有形文化財となっています。
さらに、「優れた生産体制等により支えられる両毛地域の絹織物業の歩みを物語る近代化産業遺産群」の「桐生の織物関連遺産」として近代化産業遺産の構成資産になっています(桐生織物記念館、無鄰館、桐生市近代化遺産絹撚記念館、織物参考館”紫”なども構成資産です)。

日本のGDP(国内総生産)の4分の1を占めた桐生の繊維産業
明治政府(農商務省)は、単なる生糸に輸出から付加価値を高めた織物生産へ転換するために、明治36年に桐生(模範工場桐生撚糸合資会社)、足利、米沢、京都、福井、富山に模範撚糸工場を設置。
その教育機関(国内唯一の官立高等染織学校)として、大正4年に設置されたのが桐生高等染織学校です。
当時、日本のGDP(国内総生産)の4分の1ほどを桐生の繊維産業が占め、まさに基幹産業だったのです。
第二次世界大戦中に桐生工業専門学校と改称し、戦後の学制改革による新制大学への移行にともない、新制群馬大学に包括されて同大学の工学部の母体となりました。
同窓会は 「群馬大学工業会」 と称し、群馬大学工学部・理工学部出身者と同じ組織となっています。
群馬大学工学部同窓記念会館(旧桐生高等染織学校本館・講堂)
名称 群馬大学工学部同窓記念会館(旧桐生高等染織学校本館・講堂)/ぐんまだいがくこうがくぶどうそうきねんかん(きゅうきりゅうこうとうせんしょくがっこうほんかん・こうどう)
所在地 群馬県桐生市天神町1-5-1
備考 学校敷地内のため、守衛所で記名の上見学。また、原則として休日は外見のみの見学
関連HP 群馬大学工学部同窓記念会館公式ホームページ
桐生市公式ホームページ
電車・バスで JR両毛線桐生駅からおりひめバスで10分
ドライブで 北関東自動車道太田藪塚ICから約11km。太田強戸スマートICから12km。太田桐生ICから13km
駐車場 来館者駐車場(4台/無料)
問い合わせ 群馬大学 TEL:0277-30-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
桐生織物記念館(桐生織物会館旧館)

桐生織物記念館(桐生織物会館旧館)

2019年2月20日
群馬大学工学部守衛所(旧桐生高等染織学校門衛所)

群馬大学工学部守衛所(旧桐生高等染織学校門衛所)

2019年2月18日
桐生市近代化遺産絹撚記念館(旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟)

桐生市近代化遺産絹撚記念館(旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟)

2019年2月15日

 

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