赤岩は、群馬県中之条町の山間にある養蚕集落。明治以前から養蚕が行なわれ、明治初期には近代養蚕技術の移入とともに前橋に繭が出荷され、その後は養蚕集落に変化しました。現在でも頑丈な養蚕農家の建物が現存し、一帯63haは、群馬県初の重伝建となる中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区に選定されています。
明治時代に養蚕で繁栄した赤岩集落を見学
とくに、高野長英をかくまったとされる湯本家、関家の3階建ての建物(「サンカイヤ」と通称)は貴重。
3階建て(「サンカイヤ」)の湯本家は、1・2階は江戸時代後期の1806(文化3)年築、3階は蚕を飼う蚕室として明治30年の増築。
2階には「長英の間」が残されています。
周辺には1764(宝暦14)年再建で茅葺屋根の上の観音堂、1811(文化8)年再建の向城の観音堂(むこんじょうのかんのんどう)、江戸時代中期築と推測される毘沙門堂、水車小屋、赤岩神社など養蚕集落がそのまま残されています。
集落の西側の「ふれあいの家」、東側の「かいこの家」(昭和7年)などに駐車場があり、徒歩で集落内を散策する仕組み。
ふれあい家では、地元ガイドによる案内を依頼することも可能(有料)。
当初は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産に含まれていましたが、残念ながら構成資産見直しの過程で候補から外れています。
同じ中之条町にある冨沢家住宅、桐生市桐生新町伝統的建造物群保存地区、永井流養蚕伝習所実習棟(片品村)などとともに日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」の構成資産にもなっています。
中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区 | |
名称 | 中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区/なかのじょうまちくにあかいわでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく |
所在地 | 群馬県吾妻郡中之条町赤岩 |
関連HP | 中之条町観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 関越自動車道渋川伊香保ICから約50km |
駐車場 | 赤岩ふれあい家駐車場を利用 |
問い合わせ | 中之条町観光商工課 TEL:0279-26-7727 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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