八幡山古墳(朝倉古墳群)

利根川と広瀬川にはさまれた前橋市の朝倉・広瀬地区は、かつて200近い古墳が造られ、東日本屈指の古墳数を誇る群馬県(1万3249基/現存は2434基)でも屈指の古墳群を形成していました。八幡山古墳は、前橋市街地の南東、朝倉団地と広瀬団地に挟まれた巨大な前方後円墳。墳長は130m。東日本の前方後円墳としては屈指の規模です。

東日本屈指の前方後円墳

八幡山古墳は、旧利根川の河川跡を流れる広瀬川右岸に立地する朝倉古墳群の主墳で国の史跡。
残念ながら数十基からなる古墳群は、団地の造成でその多くが消え去っています。
八幡山古墳は、前方部(幅59m、高さ8m)を南に向け、後方部(幅72m、高さ12m)。
周囲に巡らされた濠(ほり)も幅27m〜30mという大規模なもの。

周濠を含む墓域は南北180mにも及び、古代の大規模な土木工事には想像を超えるものがあります。

内部は調査されておらず、築造年は定かでありませんが、4世紀中頃〜5世紀頃の築造と推測されています。
松林に囲まれた古墳横には、広葉樹の木立に囲まれた遊具広場のある八幡山公園が配されています。

周辺には天川二子山古墳(国史跡/文京町)、前橋天神山古墳(県史跡/広瀬町)もあるので、古墳ファンならぜひともハシゴしたい場所になっています。

前橋市には1542基の古墳がありましたが、現存するのは139基のみとなっています。

八幡山古墳(朝倉古墳群)
名称八幡山古墳(朝倉古墳群)/はちまんやまこふん(あさくらこふんぐん)
所在地群馬県前橋市朝倉町4-9
関連HP前橋観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスでJR前橋大島駅から徒歩15分
ドライブで北関東自動車道南前橋ICから約5km
駐車場八幡山公園駐車場(8台/無料)を利用
問い合わせ前橋市文化財保護課 TEL:027-280-6511
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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