慶野松原

慶野松原

兵庫県南あわじ市、淡路島の西岸、播磨灘に面したクロマツ5万本が茂る松林の海岸が慶野松原(けいのまつばら)。全長2.5km、幅600mにわたる見事な松林は瀬戸内海随一で、瀬戸内海国立公園、そして国の名勝にも指定されています。「日本の渚百選」、「日本の水浴場88選」、「日本の夕陽百選」にも選定。

万葉歌人も歌にした美しい松林が続く

樹齢数百年にもおよぶ老松をはじめクロマツ(淡路黒松)5万本が生育。
万葉の歌人、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)も「飼飯(けひ)の海の 庭好くあらし 刈薦の 乱れ出づ見ゆ 海人の釣舟」(『万葉集』巻3-256)という歌を残しています。

江戸時代には井原西鶴が「慶野松原は数万本の木振り、ことごとく異風にして、これ近くにあらば公家の昼寝所なるべきものを」(元祿12年・1699年刊、北条団水編『西鶴名残の友』)と語ったとされています。

井原西鶴が「ことごとく異風」と表現した枝が低い位置から横に広がる特有の老木「磯馴松(そなれまつ)」は全体の2%ほど。
松原のなかには俳句、短歌が並ぶ「万葉の甍道」、カップルの名前やプロポーズの言葉を刻んだハートの瓦が並ぶ「プロポーズ街道」も配されています。
瓦(かわら)ぬ愛を誓う鬼愛神社(おにあいじんじゃ)は、全国有数の瓦の名産地だけに鬼瓦を祀ったもの。
鬼愛(おにあい)はお似合いに通じることからカップルにも人気です。

「日本の渚百選」、「日本の水浴場88選」にも選ばれている海水浴場は汀線2500m。
温水シャワーが完備し、バーベキューも楽しめます。
とくに松林のシルエットが浮かぶ夕景は見事。

慶野松原
名称 慶野松原/けいのまつばら
所在地 兵庫県南あわじ市松帆慶野
関連HP 南あわじ市公式ホームページ
電車・バスで JR舞子駅から高速バス陸の港西淡経由福良行きで57分、陸の港西淡下車、タクシーで5分
ドライブで 神戸淡路鳴門自動車道西淡三原ICから約4km
駐車場 700台/夏季は有料、その他の期間は無料
問い合わせ 南あわじ観光案内所 TEL:0799-36-2203
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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