摩耶山天上寺

摩耶山天上寺

兵庫県神戸市灘区摩耶山町にある高野山真言宗の大本山が摩耶山天上寺(まやさんてんじょうじ)。飛鳥時代の大化2年(646年)、孝徳天皇の勅願でインドの高僧・法道仙人の開基と伝えられる古刹。当初の寺は中腹にありましたが、現在は摩耶山の北摩耶別山(717m)の山頂に伽藍を構えています。

安産・女人守護の寺としても有名

摩耶山天上寺
金堂前の枯山水庭園は、小川治兵衛の庭園の研究の第一人者・西桂の作庭

大同8年(806年)、空海(弘法大師)が唐から持ちかえった梁の武帝自刻という香木造りの摩耶夫人(まやぶにん=釈迦の生母)の像を安置。
その故事が摩耶山の山名の由来ともなっています。

摩耶夫人像とともに厄除の秘仏の十一面観音像を祀り、安産・女人守護・厄除祈願の寺として信仰されてきました。

大正時代に六甲山よりも早く摩耶山にケーブルが架かったのもこの天上寺への参詣のため。
金堂の前にある「天空の大舞台」からは淡路島や明石海峡大橋、小豆島など瀬戸内海の島々を一望にする大パノラマを得ることができます。

女人守護・女人のみ寺・女人高野として、厄除け安産祈願の寺として有名で、授与品の安産腹帯発祥の寺。
安産祈願(腹帯送付)は、インターネットでの申し込みも可能で、腹帯・祈祷札・お守り・御符・ローソク・火之要人札がセットになっています。

紅葉の名所としても知られ、見頃は例年10月中旬~11月下旬。
同じ摩耶山上(摩耶ロープウェー星の駅横)の掬星台(きくせいだい)は1000万ドルの夜景(日本三大夜景)という神戸を代表する夜景眺望スポットにもなっています。
日中なら掬星台と摩耶山天上寺を結んだハイキングも可能。

ちなみに、昭和51年に不慮の大火(賽銭泥棒による放火)で焼失した旧天上寺跡は摩耶史跡公園として整備されています(摩耶ロープウェー星の駅から徒歩20分)

摩耶山天上寺
摩耶夫人堂に祀られる仏母摩耶夫人尊像
摩耶山天上寺
名称 摩耶山天上寺/まやさんてんじょうじ
所在地 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12
関連HP 摩耶山天上寺公式ホームページ
電車・バスで JR三ノ宮、各線三宮駅から市バス18系統でまやケーブル下下車、まやケーブルで5分、山上駅でまやロープウェーに乗り換えて5分、星の駅下車
ドライブで 阪神高速道路神戸線魚崎出口から約18km
駐車場 市営天上寺駐車場(50台/有料)
問い合わせ 摩耶山天上寺 TEL:078-861-2684/FAX:078-801-2200
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

掬星台

長崎市(稲佐山)、函館市(函館山)と並ぶ三大夜景スポットのひとつが神戸市の摩耶山(まやさん)。六甲山の一角を占める摩耶山は標高702mの山。山頂は原生林に覆われていますがその直下にある掬星台(きくせいだい)は、大阪湾沿岸から阪神地区を一望に

摩耶ロープウェー

摩耶ケーブル虹の駅に接続する虹の駅と掬星台(きくせいだい)近くの星の駅を結ぶ摩耶ロープウェー。摩耶ケーブル、摩耶ロープウェーとも神戸すまいまちづくり公社の運行で全体を「まやビューライン」の愛称で呼ばれています。ゴンドラは3代目となる「おりひ

摩耶ケーブル

大正14年に創業した歴史あるケーブルカーが摩耶ケーブルで、正式名は神戸すまいまちづくり公社摩耶ケーブル線。摩耶ケーブル駅と山上の虹の駅、高低差312mを5分で結んでいる。山上の虹の駅では摩耶ロープウェーに接続し、全体は「六甲・まや空中散歩」

六甲摩耶スカイシャトルバス

六甲摩耶スカイシャトルバス

兵庫県神戸市、六甲山と摩耶山をつなぐ山上の連絡バスが、六甲摩耶スカイシャトルバス。六甲山の玄関口である六甲ケーブル六甲山上駅と摩耶ロープウェー山上駅 (「まやビューライン夢散歩」星の駅)を結ぶバスで、六甲山上駅では、六甲有馬ロープウェーへの

 

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