姫路城・シロトピア記念公園

平成元年に行なわれた姫路市制百周年の記念イベント『’89姫路シロトピア博』の跡地を再生して誕生した公園がシロトピア記念公園。姫路城を取り囲む中曲輪(なかくるわ)の北部分にあり、姫路城の連立式天守を間近に見上げることができます。「日本の歴史公園100選」に選定の姫路公園の一部で公園の東端に兵庫県立歴史博物館があります。

「姫路シロトピア博」の跡地を再生して誕生した公園

シロトピア記念公園には、1.2haの芝生広場、ポピーなどが咲く花の丘、城が一望できる野外ステージ、健康歩行のできるふれあい広場もあり、城周辺の散策途中にのんびりとくつろげる場所となっています。

公園からの姫路城の眺めは素晴らしく、「世界遺産姫路城十景」にも選定。
シロトピア記念公園からだと大天守が左に、乾小天守(いぬいこてんしゅ/乾=北西)が右に、東小天守が大天守の手前という連立式天守がバランスの良い眺めになるので、実にフォトジェニックなのです。
よく目にする姫路城の写真は、小天守が左になるので、少し違った雰囲気に(ただし夏場を除いて光線状態が悪いのが難点)。

黒川紀章建築都市設計事務所がデザインしたシロトピア記念公園休憩所「扇観亭」があるほか、『姫路百祭シロトピア(’89姫路シロトピア博)』時には「百祭劇場」と呼ばれていた施設が野外音楽堂として使われています。

明治7年、大阪鎮台歩兵第十連隊が大阪城から移駐し、中曲輪北部分(現・シロトピア記念公園)には射的場が配されています。
明治の半ばになって、射的場は小銃、火薬の改良、強力化などの理由から城外西側(名古山西麓の現・高岡中学周辺)の高岡射撃場に移転し、跡地は姫山陸軍練兵場となっています。
姫山練兵場として終戦を迎え、戦後、姫山住宅として活用されたものが、住宅の移転で姫路公園となったもの。

姫路城・シロトピア記念公園
名称姫路城・シロトピア記念公園/ひめじじょう・しろとぴあきねんこうえん
Shirotopia Memorial Park
所在地兵庫県姫路市本町68
関連HP姫路市公式ホームページ
電車・バスでJR・山陽電鉄姫路駅から徒歩25分
ドライブで山陽自動車道山陽姫路東ICから約6km
駐車場市営城の北駐車場(150台/有料)、市営姫山駐車場(250台/有料)、市営大手門駐車場(600台/有料)
問い合わせ姫路市観光振興課 TEL:079-287-3652/FAX:079-287-3657
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
兵庫県立歴史博物館

兵庫県立歴史博物館

兵庫県姫路市、姫路城天守の北側、シロトピア記念公園内にある華麗な姫路城をイメージさせる建物のミュージアムが、兵庫県立歴史博物館。丹下健三の設計で昭和55年に開館、平成19年には「交流博物館」を理念とする施設となり、さらに令和5年4月8日にリ

世界遺産姫路城十景

世界遺産姫路城十景とは!?

兵庫県姫路市、世界遺産・国宝姫路城の天守群を眺めるビュースポットのうち、姫路市が選定した10ヶ所が、世界遺産姫路城十景。男山配水池公園、名古山、景福寺公園、手柄山平和公園、大手前通り、三の丸広場、増位山、シロトピア記念公園、姫路市立美術館(

姫路城

日本の近世城郭のなかでも、築城当時の姿を残す唯一の存在といわれる姫路城。歴史は古く、1333(元弘3)年、播磨の守護職・赤松則村によって、砦が築かれたのが始まり。羽柴秀吉により、さらに池田輝政が現在の城郭を建築しました。天守群は国宝に、そし

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ