姫路城・天守

世界文化遺産に登録される姫路城のシンボル的な存在が天守丸にそびえる連立した天守群。国内に現存する12の現存天守の一つが姫路城の天守。しかも現存する天守のなかで最大の規模を誇り、大天守と3重の小天守3基(東小天守・西小天守・乾小天守)、さらに天守を結ぶ2重の渡櫓のすべてが国宝に。

白漆喰総塗籠の美しい天守

大天守の外観は5層、内部は地下1階、地上6階の5層6階になり、最上階の大棟両端には阿吽(あうん)一対の大鯱瓦が飾られています。
大天守は総床面積2400平方。
石垣が14.85m、大天守が31.5mという高さを誇り、西国を睨んで君臨。

壁面は全体が白漆喰総塗籠(しろしっくいそうぬりごめ)の大壁造で造られており、千鳥破風、大千鳥破風、唐破風が組み合わされ、調和のとれた美しい天守となっています。

最初の天守は1580(天正8)年、羽柴秀吉が3重の天守を築いていますが、現在の天守は関ヶ原の合戦の前哨戦である岐阜城攻略に功があり、初代姫路藩主となった池田輝政(いけだてるまさ)の慶長の大改修で築造。
1609(慶長14)年の完成です。

発掘調査で、現在の石垣(池田輝政時代の石垣)の内部に、秀吉時代の石垣があることが判明しています。

上り階段は最大傾斜50度以上の急勾配!

23億円という巨費をかけて行なわれた国宝姫路城大天守保存修理工事(平成の修理)では、大天守の屋根瓦などの全面葺き替えと、上部の外部大壁を解体し傷んだ軒裏・破風などの漆喰塗りが行なわれました。

大天守への入城は、往時の登城ルートと同じで、水四門、水五門(水五門の上が二の渡櫓)、水六門(西小天守の地階)を経て。
水六門をくぐると、台所櫓などがある天守群に囲まれた内庭。
そこでようやく大天守入城となります。
大天守の地下には、往時の厠(かわや=トイレ)が3ヶ所。
階段は最上部では51.5度という急階段で、敵兵の進軍を阻む仕掛け。
日常生活に天守が使われなかったことは明らかです。

姫路城・天守
名称姫路城・天守/ひめじじょう・てんしゅ
Tenshu(Castle tower),Himeji Castle
所在地兵庫県姫路市本町68
関連HP姫路城公式ホームページ
電車・バスでJR・山陽電鉄姫路駅から徒歩15分
ドライブで山陽自動車道山陽姫路東ICから約6km
駐車場市営大手門駐車場(600台/有料)、市営姫山駐車場(250台/有料)、市営城の北駐車場(150台/有料)
問い合わせ姫路城管理事務所 TEL:079-285-1146/FAX:079-222-6050
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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