兵庫県神戸市兵庫区にある平清盛(たいらのきよもり)ゆかりの社が厳島神社(兵庫弁天)。治承4年(1180年)、福原遷都に際して、平清盛は安芸国(広島県宮島)・厳島神社の分霊を勧請して創建、福原での平家一門の氏神とし、平家、そして経済的基盤となる大輪田泊の繁栄を祈ったのです。
平清盛が安芸・宮島から弁才天を勧請
福原京の周囲には、日宋貿易の拠点となった大輪田泊の守護として、7ヶ所(花隈弁天=花隈厳島神社、佐比江弁天、夢野弁天、西宮内弁天、真野弁天、外弁天=厳島神社)に宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)の分霊を勧請し、「兵庫津七弁天」(兵庫七弁天)と呼ばれています。
7ヶ所に勧請したのは宮島の七浦に因んでのこと。
7ヶ所のうち、最初に建立したのが湊川の旧川筋に位置する厳島神社(兵庫弁天)とされ、治水への祈りを込めたのだと推測されています。
境内には裁縫の神様である淡島神社もあることから裁縫上手でおしゃれ上手になるよう「お洒落弁天」とPR。
外弁天とも呼ばれますが、兵庫津の域外にあったからの呼び名。
ちなみに、『平家物語』(巻3・大塔建立の事)によれば、平清盛は、高野山壇上伽藍の大塔修理の際に、空海の住まいという高野山奥の院で安芸・宮島に鎮座する厳島神社の再建をしなさいという夢告を受けます(日本では奈良時代から弁才天信仰が始まっています)。
当時の厳島神社は神仏習合が強まり、仏教的な色合いが強くなっていました。
本地垂迹説では、仏教の守護神である天部のひとつ弁才天(ヒンドゥー教の女神・サラスヴァティーが仏教に取り込まれた呼び名)の化身が市杵嶋姫命(いちきしまひめ)とされ、兵庫津周辺にも弁才天が勧請されています。
弁才天が「弁財天」として財を司るとされるようになるのは、江戸時代に七福神信仰が隆盛してからで、厳島神社(兵庫弁天)の場合も正しくは弁才天です。
平清盛勧請の兵庫津七弁天(兵庫七弁天)は、厳島神社(兵庫弁天)のほか、和田神社、恵林寺(波除弁天)、氷室神社、済鱗寺(さいりんじ)、花隈厳島神社、真光寺(真野弁天)。
厳島神社(兵庫弁天) | |
名称 | 厳島神社(兵庫弁天)/いつくしまじんじゃ(ひょうごべんてん) |
所在地 | 兵庫県神戸市兵庫区永沢町4-4-21 |
電車・バスで | 阪神電鉄・阪急電鉄・神戸電鉄新開地駅から徒歩4分。または、JR兵庫駅から徒歩12分 |
ドライブで | 阪神高速道路3号神戸線柳原出口から約1km。または、京橋出口から約3.4km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 厳島神社(兵庫弁天) TEL:078-575-8724 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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