兵庫県多可町(たかちょう)加美区にある11.8ha・344 枚の棚田で、農林水産省の「日本の棚田百選」に選定されるのが岩座神の棚田(いさりがみのたなだ)。江戸時代の初めに寺勾配工法(寺院の屋根のように下部を緩やかにして上部に向かうほど急勾配にした石垣)で積み上げられたという高い石垣が現存しています。
寒暖差を生かして棚田米(コシヒカリ)を栽培
周辺の農家には茅葺き屋根も残され、昔ながらの美しい里山景観を保っています。
棚田に平均勾配は6分の1という急斜面で、切り立った段差の急な石垣が続いています。
古い石垣では鎌倉時代という伝承も。
平成8年に棚田保存会が結成され、兵庫県では棚田オーナー制度が最初に設けられた棚田にもなっています(棚田オーナー制度は令和元年に終了)。
岩座神営農組合コシヒカリ部会では棚田米(コシヒカリ)を栽培し、道の駅「北はりまエコミュージアム」、道の駅「杉原紙の里・多可」、「北はりま旬菜館」で販売。
棚田は、千ヶ峰の南麓、杉原川の支流多田川の最上流域に位置しますが、千ヶ峰は「仙ヶ峰」でもあり、「神の存在する山」との山岳信仰から岩座神山(いわすわりかみやま)と呼ばれてきました。
塔の石という巨岩は、岩座神という地名の由来になったと推測されています。
まさに岩座は、磐座(いわくら=古代の岩に対する信仰のこと、霊石信仰)につながるのです。
名称 | 岩座神の棚田/いさりがみのたなだ |
所在地 | 兵庫県多可郡多可町加美区岩座神 |
関連HP | 多可町公式ホームページ |
ドライブで | 中国自動車道滝野社ICから約30km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 多可町産業振興課 TEL:0795-32-2388 |
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