姫路城・いの門

菱の門をくぐった正面に位置する門が姫路城「いろは門」(現存するのは13門)の最初となる「いの門」です。慶長年間に築かれた脇戸付きの高麗門(こうらいもん)が現存し、国の重要文化財に指定されています。

菱の門をくぐったら、次は「いの門」へ!

姫路城之図・いの門
高麗門の「いの門。左側は西の丸の石垣
四角い穴は鉄砲狭間で、敵兵をこの穴から狙います

見学コースでは菱の門から西の丸へと案内されることが多いため、この「いの門」を見落としてしまう可能性が高いのですが、登城ルートとしてはこの「いの門」が大手道。

高麗門は、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役/1592年〜1598年)が行なわれたの間に、創案されたため高麗門と呼ばれていますが、日本のオリジナルスタイルの門です。
その流行を慶長年間にすぐに取り入れたのがこの姫路城です。

菱の門のような櫓門ではないので、櫓から矢や鉄砲を射掛けることができず、防御的に少し甘い感じがしますが、逆に敵兵をこの門に誘導するためのワナとも考えられます。

屋根を小ぶりにしてあるのは、守備側の死角を減らすため。
門が小さいため、大軍の侵入を防ぎやすいという利点があり、両側の土壁には鉄砲狭間(てっぽうざま)が敵軍を迎え撃つために多数設けられている点にも注目を。

姫路城・いの門
名称姫路城・いの門/ひめじじょう・いのもん
Ino-mon gate, Himeji Castle
所在地兵庫県姫路市本町68
関連HP姫路城公式ホームページ
電車・バスでJR・山陽電鉄姫路駅から徒歩15分
ドライブで山陽自動車道山陽姫路東ICから約6km
駐車場市営大手門駐車場(600台/有料)、市営姫山駐車場(250台/有料)、市営城の北駐車場(150台/有料)
問い合わせ姫路市観光振興課 TEL:079-287-3652/FAX:079-287-3657
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

姫路城

日本の近世城郭のなかでも、築城当時の姿を残す唯一の存在といわれる姫路城。歴史は古く、1333(元弘3)年、播磨の守護職・赤松則村によって、砦が築かれたのが始まり。羽柴秀吉により、さらに池田輝政が現在の城郭を建築しました。天守群は国宝に、そし

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