深坂古道(深坂地蔵堂)

深坂古道(深坂地蔵堂)

滋賀県長浜市西浅井町、越前国(敦賀)と近江国(塩津)を結ぶ最短ルートとして古から使われた塩津街道深坂峠越えの道が深坂古道。現在は国道8号となった塩津街道の旧道で、深坂峠の手前にある深坂地蔵堂は、当時貴重品だった北陸の塩を供えて、道中の安全を祈ったために「塩かけ地蔵」と呼ばれています。

紫式部も歩いた古道が現存

深坂古道(深坂地蔵堂)

北前船で敦賀(つるが)に陸揚げされた海産物や塩、米、紅花などを畿内へ運ぶ重要な街道で、「塩の道」と呼ばれてもいました。

長徳2年(996年)、紫式部(むらさきしきぶ)が越前守に任じられた父・藤原為時(ふじわらのためとき)に同行して越前国武生の越前国府(現・福井県越前市府中)へ行く際に通った道にもなっています。

平清盛は、息子・平重盛(たいらのしげもり)に、琵琶湖~敦賀間の運河の開削を命じたため、深坂峠に運河を掘ろうと試みていますが、難工事のため掘るのを止めて地蔵尊を祀ったことから「堀止め地蔵」の名もあります。

江戸時代になると東に新道野越(しんどうのごえ)の新道(現在の国道8号)が開かれ、役割を終えています。
深坂峠越えの深坂古道は往時のままに残され、散策も可能。
長浜市側の入口には「塩津海道」の石杭があるほか、徒歩10分で沓掛問屋跡、徒歩20分で深坂地蔵堂、徒歩30分で深坂峠(標高360m)に到達でき、手軽なハイキングコースに。
中部北陸自然歩道の「海と湖(うみ)を結ぶ道」(福井県側の名称は「近江に向かう道」)にもなっており、福井県敦賀市疋田側の入口まで下ると1時間40分ほどの行程となり、滋賀県側1.4km、福井県川3.5kmなので、県境の深坂峠の往復が無難です。

深坂峠の直下には、北陸本線がトンネルで抜け、敦賀と琵琶湖を結ぶ最短ルートであることがよくわかります。

ちなみに越前へのメインルートは北国街道・栃の木峠越で、現在は国道365号の通るルート。

深坂古道(深坂地蔵堂)
名称 深坂古道(深坂地蔵堂)/ふかさかこどうふかさかじぞうどう
所在地 滋賀県長浜市西浅井町沓掛
関連HP 長浜観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR塩津駅前から近江鉄道湖北バス新道野行きで近江鶴ケ丘下車
ドライブで 北陸自動車道木之本ICから約14km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 長浜観光協会北部事務所 TEL:0749-82-5909/FAX:0749-82-5913
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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