金沢駅・もてなしドーム

石川県金沢市、金沢は雨や雪が多いため「駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心」をコンセプトに誕生したのが、もてなしドーム。近代的なガラスのドームで、その先にある鼓門とともに、古都・金沢の玄関口にふさわしい建築美を誇っています。

「世界で最も美しい14駅」にも選出された古都の玄関口

41億円8000万円を費やして平成17年3月20日に完成したのが、もてなしドーム。
アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure（トラベル・アンド・レジャー）』誌のウェブ版（2011年）で、「世界で最も美しい14駅」にも選出され、インバウンド旅行者にも注目の存在に。

もてなしドームは、半径90mの巨大な球の一部を、三味線のバチの形（T字型）に切り出した形状で、高さは29.5m（9階建てビルと同じ高さ）。
使用される強化ガラスは3019枚、6000本のアルミフレーム（1本3m）を使い、精巧なパズルを組み立てるようにドームが形成されているのです（屋根だけでなく壁面もトラス構造の張弦材ハイブリッド立体トラス構造）。
過去に記録された金沢の最深積雪が180cmということで、最高積雪にも耐えうる強度を有しています。

明るい駅前広場を実現するために強化ガラスが使用され、防風板の間からバスやタクシーに乗降する仕組み。
もてなしドームの地下には、金沢駅東もてなしドーム地下広場があり、イベントなどに使われています。

金沢駅・鼓門

石川県金沢市、JR金沢駅東口、北鉄金沢駅前のロータリーにあるのが、鼓門（つづみもん）。加賀の伝統芸能である能楽・加賀宝生（かがほうしょう）で使われる鼓をイメージした高さ13.7mの門で、集成材を使った木造建築。鼓門横には「もてなしドーム」が