茶すり山古墳

茶すり山古墳

兵庫県朝来市(あさごし)を走る北近畿豊岡自動車沿い、標高約144mの尾根の先端部に築かれた巨大な円墳が茶すり山古墳。5世紀前葉の大型円墳で、直径は90mもあり、円墳としては富雄丸山古墳(奈良県奈良市/直径109m)、丸墓山古墳(埼玉県行田市/直径105m)などに次ぐ規模で、近畿地方最大級規模を有しています。

古墳時代中期(5世紀)の巨大円墳

墳頂部には東西36m、南北30mの楕円形の広い平坦面があり、やや内側には、円筒埴輪や朝顔形埴輪が巡らされ、さらに墳頂部には2つの埋葬施設があったことがわかっています。
埋葬施設の棺内からは、盤龍鏡(ばんりゅうきょう)などの銅鏡4面、畿内以外からの出土は極めて珍しい三角板革綴襟付短甲を含む2組の甲冑類、盾7点、鉄刀・鉄剣・鉄矛など85点と鉄鏃400点、勾玉・管玉などの玉類2000点などが出土しています(国の重要文化財に指定)。

古墳が築かれた場所は、播磨(はりま/現・兵庫県西部)と但馬(たじま/兵庫県北部)を結ぶ交通の要衝で、古代山陰道の郡部駅(こうりべえき)の推定地となっています。
被葬者は、ヤマト王権と密接な関係があり、かつ相当な武力を有した首長の墓(但馬の王)だと推測できます。

名称 茶すり山古墳/ちゃすりやまこふん
所在地 兵庫県朝来市和田山町筒江
関連HP 朝来市公式ホームページ
ドライブで 北近畿豊岡自動車道・播但連絡道路和田山ICから約3km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 朝来市埋蔵文化財センター「古代あさご館」 TEL:079-670-7330/FAX:079-670-7333
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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