八反の滝

八反の滝

兵庫県豊岡市日高町、神鍋高原(かんなべこうげん)を流れる稲葉川の本流に懸かる滝が、八反の滝(はったんのたき)。下流側には八反の滝展望台が設けられ、神鍋火山群から噴出された溶岩が、神鍋の谷を埋め下流15㎞、下流の円山川にまで流れた神鍋溶岩流の生み出した滝のひとつです。

神鍋溶岩流の生み出した優美な滝

八反の滝

神鍋山群では70万年前から西気火山で噴火が始まっていますが、神鍋山(標高469m/大正15年、関西で最初のスキー場を開設)は2万年ほど前に噴火し、玄武岩質の溶岩流を15kmにも渡って流出した近畿地方では最も新しい火山です(直径250m、深さ40mの火口が現存しています)。

稲葉川の本流には、上流側に一ツ滝(ひとつだき)と二ツ滝(ふたつだき)の懸かる神鍋渓谷公園、畳滝(たたみだき)・小滝(こたき)と呼ばれる滝があり遊歩道が整備されるほか、下流側に二段滝(にだんたき)・溶岩瘤(ようがんこぶ)、十戸滝(じゅうごたき)・雌滝(めたき)が落ちていて、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークのジオサイトにもなっています。

なかでも落差24mの直瀑で、滝壺も大きいのが八反の滝で、雪解けの時期にも水量が豊富で圧巻。
駐車場から5分ほどで展望台に到達できるので、自然観察を兼ねた散策に絶好です。
展望台から坂道を下って5分で滝壺にも到達しますが、水流などに十分な注意が必要。

八反の滝とは、滝の高さが布八反に相当するという説がありますが、そうすると100m弱の大滝となるので、大きいことを比喩して八反と表現しているのだと推測できます(滝壺の広さを表しているのかもしれませんが、それでも大きすぎます)。

八反の滝
八反の滝
名称 八反の滝/はったんのたき
所在地 兵庫県豊岡市日高町名色
関連HP 日高神鍋観光協会公式ホームページ
ドライブで 北近畿豊岡自動車道日高神鍋高原ICから約10km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 日高神鍋観光協会 TEL:0796-45-0800
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
二段滝

二段滝

兵庫県豊岡市日高町、神鍋高原(かんなべこうげん)を流れる稲葉川の本流、八反の滝(はったんのたき)の下流に懸かるのが、二段滝(にだんだき)。その名の通り、神鍋溶岩流の熔岩棚を2段になって落ちる滝で、すぐ下流には溶岩がドーム型に固まってできた溶

 

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