広島県竹原市、竹原市重要伝統的建造物群保存地区(たけはら町並み保存地区)のメインストリートである本町通沿いに建つのが竹原市歴史民俗資料館。昭和5年に町立竹原書院図書館として建てられた擬洋風建築を資料館に再生したものです。
竹原の製塩業、酒造業の歴史を紹介
建物の建っている場所は、寛政5年(1793年)、頼春水(らいしゅんすい=頼山陽の父)の発案で生まれ、儒医・頼春風(らいしゅんぷう=頼山陽の叔父)が塾長を務めた藩政時代の学問所、竹原書院のあった場所で、儒学者・塩谷道碩(しおたにどうせき=頼春水の師)の屋敷跡にその志を継承するため、学問所を築いたもの。
美しい擬洋風建築は、昭和5年に町立竹原書院図書館が建設され、昭和47年に図書館が塩田跡地にできた福祉会館内に移転するまでは図書館として活用されていました。
設計は、呉出身で戦前の広島を代表する建築家、豊田勉之(とよたべんじ)。
賀茂鶴酒造本店社屋(東広島市)、旧広島合同貯蓄銀行本店(旧広島銀行銀山町支店/広島市中区)、旧広島県醸造試験場(現・酒泉館/東広島市)などの設計も手掛けています。
竹原市歴史民俗資料館の館内には、江戸時代初期に赤穂の技術を移入して始まり、竹原に繁栄をもたらした竹原塩田を中心に竹原の歴史、文化、民俗に関する資料を展示しています。
美しい商家などの残される竹原は、江戸時代に製塩業、酒造業、廻船業で栄えた地。
産業を中心に紹介する資料館で、入館料も安いので、ぜひ寄り道を。
隣接して憧憬の広場・竹鶴政孝&リタ像があります。
竹原市歴史民俗資料館 | |
名称 | 竹原市歴史民俗資料館/たけはらしれきしみんぞくしりょうかん |
所在地 | 広島県竹原市本町3-11-16 |
関連HP | 竹原市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR竹原駅から徒歩15分 |
ドライブで | 山陽自動車道河内ICから約13km |
駐車場 | 新町市営駐車場(47台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 竹原市歴史民俗資料館 TEL:0846-22-5186 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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