ブトカマベツ、ウツナイ、シュマリナイの3つの川をせき止め、昭和18年に完成した周囲97kmの人造湖が朱鞠内湖(しゅまりないこ)。広さ2373haという湛水面積は日本一。つまりは日本一の人造湖というわけです。しかも湖北東の母子里(もしり)は、昭和53年2月17日にマイナス41.2度を記録した場所。非公認ながらこれが日本の最寒記録です!
夏にはボート遊びやキャンプも人気
昭和18年完成の雨竜第一ダム(第一堰堤)、雨竜土堰堤(湖南西側)によるダム湖が朱鞠内湖。
雨竜第二ダム(第二堰堤)のダム湖、宇津内湖とともに一帯は美しい白樺などの自然林に囲まれていて、朱鞠内道立自然公園に指定されています。
朱鞠内湖は、人造湖ながら入江が多く、大小13の島が点在し、変化に富んだ景観が楽しめます。
湖には幻の魚といわれるイトウ、サクラマス、アメマス、ワカサギが生息。ボートも用意され、遊漁1日券も販売。
ランチは、湖畔の宿「レークハウスしゅまりない」のレストランの利用が可能。
ただし平日は前日までに予約が必要。
湖畔キャンプ場は、コインランドリー、コインシャワー、ログキャビン3棟(通年利用可能/ペット不可)も完備。
湖北東の母子里地区は「幻の日本最寒記録」樹立!
湖北東の母子里地区では、昭和53年2月17日に記録したマイナス41.2度は、「幻の日本最寒記録」といわれています。
2月17日は、マイナス41.2度を記録したことを記念し、「天使の囁き記念日」(日本記念日協会認定)となっています。
残念ながら、気象庁の公認記録は、明治35年1月25日、上川測候所(現在の旭川地方気象台)で記録した氷点下41.0度。
国道275号沿いには、この最低記録を記念して造られた寒さをテーマにした公園「母子里クリスタルパーク」があり、日本最寒の地を記念するつららをモチーフとしたモニュメントも立っているので時間があったら寄り道を。
母子里クリスタルパーク管理棟では「日本最寒地到達証明書」も発行。
ちなみに朱鞠内という地名はアイヌ語のスマ・リ・ナイ(suma-ri-nay=石が・多い・沢)または、スマリ・ナイ(sumari-nay=キツネの・沢)に由来。
母子里は、モシリ・ウン・ナイ(mosir-un-nay=島・ある・川)で、ダム湖となる前には中島のある大きな川が流れていました。
湖に近い光顕寺(こうけんじ)本堂は「朱鞠内旧光顕寺・笹の墓標展示館」として、雨竜ダムと深名線鉄道工事のタコ部屋労働、強制連行の労働者に対する過酷な使役などの史料を展示する資料館になっています。
朱鞠内湖 | |
名称 | 朱鞠内湖/しゅまりないこ |
所在地 | 北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内 |
関連HP | 幌加内町公式ホームページ |
電車・バスで | JR名寄駅前からJRバス幌加内行きで58分、朱鞠内湖畔下車 |
ドライブで | 道央自動車道和寒ICから約55km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 幌加内町産業課 TEL:0165-35-2121 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag