開陽台展望台

中標津(なかしべつ)空港北西の高台にある、道東の展望台でも人気の地。「地球が丸く見える」がキャッチフレーズの雄大なパノラマはもちろんのこと、併設されたキャンプ場を利用すれば、国後島(くなしりとう)方面から昇る朝日が眺められるというのが、人気の秘密です。高台には展望施設「開陽台展望館」も建っています。

「根釧台地の格子状防風林」を眼下に

展望台からは根室海峡越しに、目を凝らすと国後島も望見できるほどの大パノラマが広がります。
ここから眼下にする根釧原野で、注目なのは、格子状となった防風林のベルト。
「根釧台地の格子状防風林」として北海道遺産に登録されています。

幅180mのカラマツ林が巨大な格子状をつくり、碁盤の目のように連なっている防風林のベルトで、全部をつなぎ合わせると648㎞にもなるとのこと。
明治時代に開拓使の顧問を務めたホーレス・ケプロン(Horace Capron/明治8年離日)の提案で、大正時代ころから全道に築かれたもの。

展望台に周囲に広がる町営開陽台牧場は、面積778ha(東京ドーム100個分)、6月上句〜10月下句の間、1000頭ほどの乳牛が放牧される大牧場。
酪農家から預かった生後6ヶ月以上の乳牛、肉牛の預託放牧を行なう育成牧場です。

「根釧台地の格子状防風林」を眼下に

「開陽台展望館」の内部には売店、ジェラート類、ソフトクリームが自慢の喫茶コーナーも併設。
喫茶コーナー「cafe kaiyodai」(ゴールデンウィーク〜10月営業)は、中標津町にあるスイーツ・ドーナツ工房「シレトコファクトリー」の直営店。
「開陽台しあわせのはちみつソフトクリーム」や、自慢のジェラート類は、さすが道東の人気店といった感じです。

窓際のカウンター席に座ってのんびりと景色を眺めながら味わうことも、テイクアウトして屋上で景色を眺めながらという手もあります。

牧場には全長2600mの遊歩道もあって、時間が許せば牧場ウォークも楽しめます。
「北根室ランチウェイ」というロングトレイルも用意されています。

また開陽台入口から東側へと続く「ミルクロード」(開陽台出口を出て左折)はアップダウンの続く直線道路。
記念写真には絶好のスポットなのでお見逃しなく。

ホントに地球が丸く見える!?

もともとは、昭和36年にテレビ中継局が建てられ、翌年に開陽台と命名されたのが始まり。
ライダーのメッカとして、道東一の人気だった時代もあります。
周辺の道路も、当初は大部分がダートでしたが、今ではほとんどが舗装道路になって秘境感も薄れてきました。
「地球が丸く見える」というのは視覚的な錯覚で実際にはあり得ません。
開陽台の標高は、269.2m。仮に根室から釧路にかけての根釧原野がワイドに100km見えたとしても、地球一周(球体)4万kmでわずかに0.0025%。
というわけで、理論上は1度にも満たない歪みしか見えないはずということに。

開陽台展望台
名称 開陽台展望台/かいようだいてんぼうだい
所在地 北海道標津郡中標津町開陽
関連HP なかしべつ観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR釧路駅から阿寒バス標津行きで2時間、中標津下車、タクシーで15分
ドライブで 根室中標津空港から約11km
駐車場 60台/無料
問い合わせ 中標津町観光案内所 TEL:0153-73-4787
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

ミルクロード

開陽台展望台への入り口から武佐方面へ伸びる、中標津町道北19号の別名がミルクロード。「牛乳を出荷するタンクローリーが走る一直線の道」というのが名の由来ですが、アップダウンが続く道は走るのも楽しいので安全運転でドライブを。「格子状防風林」も見

caffe kaiyodai(開陽台展望館)

「地球が丸く見える」がキャッチフレーズの開陽台展望館の1階にあるカウンター席だけの店。窓際にカウンター席が用意されているので、広大な中標津町営開陽台牧場、根釧原野のかなた、根室海峡に浮かぶ国後島など周囲の眺めを楽しみながら自慢のジェラートや

ジェラートシレトコ

根釧原野の大酪農地帯である中標津町のしぼりたて新鮮ミルクを使ったジェラートが人気の店。中標津のバスターミナル前にある工房ではスタッフがジェラートを製造する姿を眺めながら、自慢のジェラートを味わったり、購入することが可能。中標津空港から帰るな

開陽台で「シレトコ・ジェラート」を味わおう

開陽台展望台のなかにある「caffe kaiyoudai」。グリーンシーズン限定の営業(11月〜4月下旬休業)ですが、中標津バスターミナル近くに店を構えるシレトコファクトリーの直営カフェ。「北海道五ツ星アイスクリーム」を味わおうシレトコファ

地球が丸く見える!? 「開陽台展望台」

中標津市街の北にある開陽台展望台は、「地球がま~るく見える」が売りの展望台。昭和50年代からこのキャッチフレーズで売っているのでかなり年期も入っている。北海道の道をライダーたちが疾走した昭和60年代には、この開陽台が「行ってみたいあこがれの

【地図で解説】中標津空港から開陽台経由で世界遺産・知床羅臼へ

中標津空港の意外に近くにあるのが「地球が丸く見える」がキャッチフレーズの開陽台展望台です。根室中標津空港から開陽台へは迷わずに走れば10分ほどの距離なのです。 開陽台下の通称「ミルクロード」は波状丘陵のアップダウンがあるものの、北海道らしい

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ