滝の上公園(千鳥ヶ滝・竜仙峡)

滝の上公園(千鳥ヶ滝・竜仙峡)

北海道夕張市滝ノ上、夕張市を流れる夕張川の新緑、紅葉の名所が、滝の上公園(たきのうえこうえん)。夕張市の滝ノ上駅近くには、夕張川の侵食によってできた峡谷、竜仙峡があり、峡谷の上部には千鳥ヶ滝が落ちています。河畔に滝の上公園が整備され、その横にはレンガ造りの滝の上発電所(旧北炭滝之上水力発電所)があります。

千鳥ヶ滝の奇観は必見

夕張川に懸かる千鳥ヶ滝は、アイヌ語ではペンケソーと呼ばれ、ペンケ(penke=上流の)・ソー(so=滝)、つまり上流の滝を意味しています。
一帯は、新第三系川端層の礫岩・砂岩・泥岩互層が広く露出し、美しい峡谷を生み出しています(河床平坦な岩場は立入禁止です)。

アイヌはこの景勝地をカムイコタン、カムイ(kamuy=神の)・コタン(kotan=住む地)、あるいはポンソウカムイコタン(pon=小さな・so=滝/ソウ小さい滝のある神の村)と崇め、滝の上チャシ跡(アイヌの城郭)があります。

道東自動車道の開通後、通行量が大幅に減ったのが国道274号(総延長では北海道内で最も長い一般国道、札幌市と釧路湿原の標茶町を結んでいます)で、道外の人には滝の上公園(千鳥ヶ滝・竜仙峡)もかなり穴場的な景勝地となっていますが、紅葉(見頃は例年10月中旬頃)は、実に見事。
紅葉シーズンには千歳IC〜夕張ICは、下道を走るのもおすすめです。

国道を少し外れた場所に駐車場が用意され、駐車場を起点に遊歩道が夕張川へとのび、夕張川に架かる千鳥橋(吊り橋)から上流側に千鳥ヶ滝、下流側に竜仙峡という絶景を目にすることができます。
隣接して大正14年地区という滝の上発電所(旧北炭滝之上水力発電所)があり、外観のみ見学が可能。

夕張川と草木舞沢川の合流点近くにある滝の上チャシ跡(駐車場から徒歩10分、夕張川とJR石勝線に挟まれた狭い場所)は、アイヌが川資源の管理、外敵の侵入防止を目的に15世紀~17世紀に築かいた東西100m、南北50mの砦。
現在も空濠が現存しています。

滝の上公園(千鳥ヶ滝・竜仙峡)
名称 滝の上公園(千鳥ヶ滝・竜仙峡)/たきのうえこうえん(ちどりがたき・りゅうせんきょう)
所在地 北海道夕張市滝ノ上5
関連HP 夕張市公式ホームページ
電車・バスで JR滝ノ上駅から徒歩10分
ドライブで 道東自動車道夕張ICから約7km、追分町ICから約17km
駐車場 300台/無料
問い合わせ 夕張市地域振興課商工観光係 TEL:0123-52-3128
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
滝の上発電所(旧北炭滝之上水力発電所)

滝の上発電所(旧北炭滝之上水力発電所)

北海道夕張市滝ノ上、夕張川の景勝・竜仙峡、滝の上公園横にあるレンガ造り発電所が、滝の上発電所(旧北炭滝之上水力発電所)。もともとは、北海道炭礦汽船が炭鉱の自家用発電施設として大正14年に建設したもの。北海道遺産「空知の炭鉱関連施設と生活文化

 

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