一切経山

一切経山

福島県福島市と猪苗代町との境にある標高1949.1mの活火山が一切経山(いっさいきょうざん)。磐梯吾妻スカイラインの浄土平駐車場から酸ガ平分岐を経て一切経山へと登る登山道があり、比較的手軽に山頂に達することができますが、南山腹に大穴火口があるため、突発的な噴火が発生する可能性があります。

今なお噴煙を上げる活火山

一切経山山頂北側の五色沼は、悪魔の瞳、吾妻の瞳と称される神秘的な沼ですが、直径500mの火口湖。
一切経山山頂の南側にも登山道の西側に凹地が3ヶ所ありますが、いずれも火口の跡です。
大穴火口、燕沢周辺にも数カ所の火口があり、過去の火山爆発を物語っています。

大穴火口(八幡焼け)の噴火の記録としては、江戸時代の正徳元年(1711年)に噴火があったとされ、明治26年〜明治28年には大穴火口の西側の燕沢(つばくろさわ)で水蒸気爆発が起こり、地質調査所の職員2名が殉職しています。

浄土平駐車場から酸ガ平分岐(酸ヶ平避難小屋)を経て、一切経山へは徒歩1時間30分ですが(酸ガ平避難小屋からは火山荒原のガレ場登りが続きます)、帰路、酸ガ平分岐から鎌沼、姥ヶ原と周回して、1時間30分ほどなので、全行程3時間ほどの周回ルートが人気です(途中の休憩などを入れれば4時間〜5時間ほどは必要です)。

一切経山は山全体が火山荒原なので、植物観察などは期待できません。
花などが目的なら南の東吾妻山(1975.1m)へ。

ちなみに一切経山という仏教的な山名は、平安時代、安倍貞任(あべのさだとう=前九年の役で東北各地を転戦、その拠点としたのが現・岩手県奥州市の衣川柵)が仏門に入り、仏教経典すべてとなる経本1000巻を埋めたという伝承から。

一切経山
山頂から北側の五色沼を眼下に
一切経山
名称 一切経山/いっさいきょうざん
所在地 福島県福島市土湯温泉町鷲倉山
関連HP 浄土山ビジターセンター公式ホームページ
電車・バスで JR福島駅西口から福島交通バス磐梯スカイライン経由浄土平行きで1時間10分、浄土平駐車場下車、徒歩1時間30分
ドライブで 東北自動車道福島西ICから磐梯吾妻スカイラインを経由して約30km。磐梯吾妻スカイライン通行期間は4月上旬〜11月中旬
駐車場 浄土平駐車場(200台/有料)
問い合わせ 浄土平ビジターセンター TEL:024-591-3600/FAX:024-591-3621
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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