養浩館庭園

旧福井藩主(=越前藩主)松平家の別邸で、江戸時代には「御泉水屋敷」(おせんすいやしき)と呼ばれた福井藩の迎賓館が国の名勝に指定される養浩館庭園。現在も福井市民に「御泉水(おせんすい)」の名で親しまれています。養浩館の名称は、松平春嶽が明治になってから名づけたもの。

福井藩の迎賓館としても使われていた屋敷と庭園

福井城址・養浩館庭園空撮 Photo Map

昭和20年7月19日の福井大空襲で建物が焼失し、庭園もその後の復興計画で一部が市道となっていましたが昭和57年に国の名勝となったのを契機に復元計画が策定。
現在の庭園と建物は、1823(文政6)年に描かれた、現存する最古の絵図面『御泉水指図』を元に平成5年に復元されたもの。
回遊式林泉の庭園には、全国でも屈指の規模を誇る石橋などが配され、ダイナミックで変化に富んだ表情を醸し出しています。

福井城本丸の北400mに位置し、外堀に面した養浩館庭園は、福井藩(当時は福井という地名はなく北ノ庄藩)2代の松平忠直(まつだいらただなお)に誅伐された重臣・永見右衛門の屋敷跡で、その後藩邸となり、芝原上水を引き入れた御泉水屋敷が誕生しました。
現在の規模の大名庭園が完成したのは1699(元禄12)年で、7代・松平吉品(まつだいらよしのり・第5代昌親の再勤)の命によるもの。
それまで福居と呼ばれていた町(城)名を福井と改名したのも、吉品の代。

例年、紅葉シーズンの9月下旬~11月下旬の金・土、日曜と祝日・祝前日には庭園のライトアップ、夜間入園も実施されています(池周辺の回遊は不可)。
紅葉の見頃は、例年、11月中旬~11月下旬頃。

取材協力/福井県・福井市

養浩館庭園
名称養浩館庭園/ようこうかんていえん
所在地福井県福井市宝永3-11-36
関連HP養浩館庭園公式ホームページ
電車・バスでJR福井駅から徒歩15分
ドライブで北陸自動車道福井ICから約5.6km
駐車場福井市立郷土歴史博物館駐車場(30台/無料)を利用
問い合わせ養浩館庭園 TEL:0776-20-5367
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

福井市立郷土歴史博物館

福井城の縄張りは、徳川家康自らが行なったといわれていますが、本丸の北側、旧三の丸に位置するのが福井市立郷土歴史博物館。平成16年の福井市立郷土歴史博物館の建設にあたって、一帯の発掘調査が行なわれ、その成果を元に館外展示「福井城舎人門遺構」が

福井城

福井藩主・越前松平家の居城で、家康の次男・結城秀康時代に幕府の威信をかけ全国諸大名も参加して築城した福井城。福井市街地の中心に残る福井城跡の本丸には、現在、福井県庁、県会議事堂、県警察本部などが建ち並んでいます。明治維新後、外堀は埋められま

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