展望台「夕日のアトリエ」(北陸自動車道杉津PA)

展望台「夕日のアトリエ」(北陸自動車道杉津PA)

福井県敦賀市にある北陸自動車道杉津PA(上り線)は、廃線となった大石峠をスイッチバックとトンネル群で越えた北陸線杉津駅(すいづえき)の跡。「北陸線屈指の車窓風景です」と車内放送されたほどの景観を誇った絶景は、下り線にある展望台「夕日のアトリエ」から眺めることができます(鉄道唱歌にも歌われる「杉津の景観」)。

鉄道唱歌にも歌われる「杉津の景観」

展望台「夕日のアトリエ」(北陸自動車道杉津PA)

明治42年、東宮(後の大正天皇)が岐阜・北陸3県行幸の際、御乗用臨時列車(お召列車)で杉津駅通過時に、その絶景に見惚れて、列車を遅らせたと伝えられています。
上り線より海側を走る下り線のパーキングエリアが杉津駅の跡地で、パーキングエリアから伸びる道が昭和37年に廃止となった線路の跡。
道路トンネルに転用された鮒ヶ谷(ふながや)トンネル、曽路地谷(そろじだに)トンネル、葉原トンネルなどのトンネル群が現存し、土木遺産、国の登録有形文化財に指定されています。

鉄道唱歌第4集北陸編の第65番には、「海のながめのたぐいなき 杉津をいでてトンネルに 入ればあやしやいつのまに 日はくれはてて暗(やみ)なるぞ」と歌われていますが、この「海のながめのたぐいなき」が往時には有名だった「杉津の景観」(すいづのけいかん)です。

恋人の聖地にも認定される展望台「夕日のアトリエ」から眺める「杉津の景観」は、山中峠を越える旧北陸線トンネル群などとともに、日本遺産「海を越えた鉄道〜世界へつながる 鉄路のキセキ〜」の構成資産にもなっています。

展望台「夕日のアトリエ」(北陸自動車道杉津PA)
名称 展望台「夕日のアトリエ」(北陸自動車道杉津PA)/てんぼうだい「ゆうひのあとりえ」(ほくりくじどうしゃどうすぎづぱーきんぐえりあ)
所在地 福井県敦賀市杉津73−5
関連HP 敦賀観光協会公式ホームページ
問い合わせ 敦賀観光協会 TEL:0770-22-8167
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
葉原トンネル(旧北陸線トンネル群)

葉原トンネル(旧北陸線トンネル群)

福井県敦賀市葉原・阿曽、明治29年に完成した鉄道トンネルの遺構が旧北陸線の葉原トンネル(はばらとんねる)。道路トンネルに転用されていますが、旧北陸線トンネル群として国の登録有形文化財、土木学会の選奨土木遺産に認定される11隧道のひとつです。

 

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