茨城県立歴史館(茨城県水戸市)の正門を入ってすぐ、旧水海道小学校本館が移築保存されています。舟運で栄え進取の気性がある水海道(みつかいどう=現・常総市)から移築された、八角形の塔屋と深い軒出しが印象的な木造二階建ての疑洋風建築です。
明治14年に造られた白亜の小学校は素敵な擬洋風建築
水海道は江戸時代から鬼怒川を利用した水運の町として栄えた地で、財力のある商人たちが江戸から文化人を呼び寄せ、絶えず最新の流行を取り入れようとする気風がありました。
明治14年、自らの手で最新の小学校をという気運が高まり、成就院跡に町人の寄付だけで建設されたのが旧水海道小学校本館。
設計・建築は地元の宮大工で棟梁・羽田甚蔵(女優・羽田美智子の曾祖父)。
西洋風の校舎を建築するにあたっては横浜へ洋館の見学に行ったとか。
つまりは見よう見まねで大工が建てた、まさに擬洋風建築というわけなのです。
昭和46年に当時の水海道市から茨城県立博物館へ寄贈され、移築時に創建当時の姿に復元されています。
教科書の展示も興味深いものがあります。
なお、常総市には、 旧水海道小学校雨天体操場兼講堂(昭和7年築)が武道館として残されています。
旧水海道小学校(茨城県立歴史館) | |
名称 | 旧水海道小学校(茨城県立歴史館)/きゅうみつかいどうしょうがっこう(いばらきけんりつれきしかん) |
所在地 | 茨城県水戸市緑町2-1-15 |
関連HP | 茨城県立歴史館公式ホームページ |
電車・バスで | JR水戸駅から茨城交通バス偕楽園行きで15分、歴史館前下車、徒歩1分 |
ドライブで | 常磐自動車道水戸ICから約7km |
駐車場 | 124台/無料 |
問い合わせ | 茨城県立歴史館 TEL:029-225-4425/FAX:029-228-4277 |
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