天心遺跡記念公園

天心遺跡記念公園

茨城県北茨城市大津町、明治39年に岡倉天心らが建てた日本美術院第一部五浦研究所の跡地を利用してつくられた公園が、天心遺跡記念公園。ここに岡倉天心は日本画家の横山大観、下村観山(しもむらかんざん)、菱田春草(ひしだしゅんそう)、木村武山(きむらぶざん)らを呼び寄せ、近代日本美術の研究活動を行なったのです。

日本ナショナルトラストの第一号

明治39年11月、東京美術学校の校長の職を辞した岡倉天心は、新天地を求め、東京・谷中にあった日本美術院第一部を大津町五浦(いづら)の椿磯、通称「蛇頭岬」(へびがしらみさき)の絶壁の上に移転。
五浦研究所には岡倉天心の居室、岡倉天心とともに五浦に移住した横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山の作画室、研究会員の作画室が設けられていました。

岡倉天心は、2年後に六角堂を築き、冬はボストン美術館勤務、夏は五浦の海に遊び、五浦を国際的な活躍の拠点としたのです。

その後、建物は失われ、作品を描くのに用いられた古井戸が唯一の遺構として残されていますが、跡地は岡倉家から「岡倉天心旧居とその周辺」が日本ナショナルトラスト(JNT)に寄贈され、トラストの保有資産第一号となり、昭和55年から天心遺跡記念公園として公開されています。
整備された公園には、井戸跡と筆塚、安田靫彦画伯揮毫の記念碑などがあります。

平成25年公開の映画『天心』の日本美術院第一部五浦研究所を復元したオープンセットは、五浦岬公園に保存されています。

天心遺跡記念公園
名称 天心遺跡記念公園/てんしんいせききねんこうえん
所在地 茨城県北茨城市大津町椿
関連HP 北茨城市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR常磐線大津港駅からタクシーで10分
ドライブで 常磐自動車道北茨城IC、または、いわき勿来ICから約10km
駐車場 五浦岬公園駐車場(19台/無料)
問い合わせ 北茨城市商工観光課 TEL:0293-43-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
大津岬灯台

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昭和35年3月に初点灯、東日本大震災後の平成24年3月12日に建て替え、再点灯となった関東最北にある白亜の灯台が茨城県北茨城市の五浦岬公園(いずらみさきこうえん)近くに建つ大津岬灯台。塔高は16mですが、高台にあるため海面からの灯火の高さは

五浦海岸 六角堂

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岡倉天心の墓

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黄門の井戸

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五浦岬公園

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茨城県北茨城市大津町五浦、五浦海岸(いづらかいがん)をこよなく愛した岡倉天心は、明治39年、この地に日本美術院第一部五浦研究所と住居を移し、2年後に東側の断崖の上に朱塗りの六角堂を建てています。一帯は現在、茨城大学五浦美術文化研究所が管理し

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