離島と山岳地帯を除いて日本一早い初日の出は、通常は北海道根室市、最東端の納沙布岬。ところが地軸の傾きなどの原因で、冬季、年末年始に限っていえば、千葉県の先端、犬吠埼(銚子市)になるんです。まさに初日の出はチョウシがいいということに。
「日本一早い日の出」は、元日前後の10日間だけ

なぜ、銚子が日本一早い初日の出になるのかは、国立天文台によれば、「夏至の前後には、日の出はおおよそ北東の方向に行くほど早くなり、春分・秋分の頃には、東に行くほど日の出は早くなる」のだとか。
そのために、「日の出をいちばん早く見られる場所の順番も、季節によって違ってくる」というわけなのです。
というわけで、冬至に近い正月に限っていえば、南東の方向に行くほど、初日の出の時刻は早くなるので、犬吠埼が「離島を除く平地」という条件は付くものの、犬吠埼が「日本一早い初日の出」ということになります。
1月1日は6:46に日の出を迎えます。
富士山の山頂が6:42、筑波山の山頂でも6:45なので、いかに犬吠埼が突き出した場所なのかがよくわかります。
とはいえ犬吠崎が納沙布に勝るのは、元日前後の10日間だけで、まさに正月に限ってはチョウシがいい感じなのです。
ただし、初日の出を目ざして関東一円から観光客が集まるので、元旦には大渋滞となり、犬吠埼周辺道路で交通規制を実施。
JRでは例年、高尾、大宮、新宿から初日の出鑑賞に便利な特急「犬吠初日の出」(E257系9両編成/全車指定席)、成田から快速「銚子初日の出号」(全車指定席)も運転していて、利用が可能。
ただし銚子駅での乗り換えには苦戦を余儀なくされます(積み残しが多数出るので、銚子電気鉄道のホームに近い9号車寄りの座席を抑えるのが得策)。
指定券の発売は12月1日10:00〜です(ネット予約サービス「えきねっと」の事前受付サービスも利用できますが、確保が保証されるものではありません)。
例年の情報ですが、
イオンモール銚子も初日の出スポットで、元日は5:30に屋上と駐車場を開放。
7:00〜はショップが開店。
地球の丸く見える丘展望館も5:30に開館します。
車利用で混雑、渋滞を避けるには、犬吠埼周辺の海岸、銚子市の東に面した海岸と範囲を広げるのも手です。
通常は車で遠方からの来場は、まず駐車場を確保することができません。
例年、場所によっては大晦日の夜から満車となるので、夜明けを数時間車内や周辺で待つことになります。

| 本土の平地で「日本一早い初日の出」は、犬吠埼! | |
| 所在地 | 千葉県銚子市犬吠埼 |
| 場所 | 犬吠埼 |
| 関連HP | 銚子市公式ホームページ |
| 電車・バスで | 銚子電鉄犬吠駅から徒歩7分 |
| ドライブで | 銚子連絡道路横芝光ICから約39.1km。または、東総有料道路大角ICから約38.5km。東関東自動車道潮来ICから約38.5km |
| 駐車場 | 君ヶ浜海浜公園駐車場(300台/無料) |
| 問い合わせ | 銚子市観光商工課 TEL:0479-24-8707 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |











