妙成寺

妙成寺

鎌倉時代の永仁2年(1294年)創建という北陸の日蓮宗本山が羽咋市にある妙成寺(みょうじょうじ)。加賀3代藩主の前田利常の母・寿福院の善提寺でもあり、境内には加賀藩前田家寄進の建物が建ち並び、能登随一の大伽藍を誇っています。五重塔など10もの建物が国の重要文化財というように文化財の宝庫にもなっています。

五重塔は加賀藩御大工の開祖・山上善右衛門嘉広の作

妙成寺
参道正面の石段を登ったところに建つ二王門
妙成寺
北陸唯一という五重塔

元和4年(1618年)築で高さ34mの五重塔、慶長14年(1614年)築の本堂、寛永元年(1624年)築の祖師堂、寛永2年(1625年)築の二王門、寛永2年(1625年)築の鐘楼、万治2年(1659年)築の書院、慶長19年(1614年)築の三十番神堂など10棟が国の重要文化財に指定されています。

五重塔は、加賀藩御大工の開祖で、瑞龍寺(高岡市)の仏殿(国宝)を手がけた名工・山上善右衛門嘉広親子、一門の建築。
建仁寺(けんにんじ)流の流れをくんだ能州一ともいえる名建築です。

本堂を真ん中に、向かって右に祖師堂、左に三光堂と3つの堂が横一線に並んでいますが、これが日蓮宗の古き伽藍配置。
現在、日蓮宗の七堂伽藍が古建築で完全に保存されているのは、日本で唯一ここだけ。
所蔵する寺具、仏典などの貴重な文化財は数え切れないほどの数です。
しかもその立地から、加賀藩の城塞的な活用も推測され、いざという時の五重塔も物見櫓だったとする説もあります。

3月15日の『釈尊涅槃会』(しゃくそんねはんえ)、7月26日の『寄合会稚児法要』(きごうえちごほうよう)、11月12日の『日蓮大聖人御会式』(万灯行列)が「三大会」と呼ばれるお参り。

妙成寺
名称 妙成寺/みょうじょうじ
所在地 石川県羽咋市滝谷町ヨ1
関連HP 妙成寺公式ホームページ
電車・バスで JR羽咋駅から北陸鉄道バス富来・高浜方面行きで15分、滝谷口下車、徒歩15分
ドライブで のと里山海道柳田ICから約6km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 妙成寺 TEL:0767-27-1226/FAX:0767-27-1227
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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