にし茶屋街

藩政時代からの歴史を持つにし茶屋街は、お茶屋が軒を並べた花街。明治以後も歓楽街としてにぎわいましたが、戦後は遊廓の廃止とともに料亭などに変わっています。現在は、料亭や芸妓置屋が軒を連ね、今も古い時代の風情を残しています。夕刻近くに通りを歩けば茶屋建ての家並みからは三味線の音色が聞こえてくることも。

三味線の音色が聞こえて来る趣深い街並み

1820(文政3)年加賀藩12代藩主・前田斉広(まえだなりなが)の公許で、「ひがし茶屋街」とともに生まれた花街。
小説家・嶋田清次郎(しまだせいじろう)は、母の実家がにし茶屋街で貸座敷「吉米樓」を営んでいたこともあり、幼少時代ににし茶屋街で暮らしています。

作家島田清次郎が青年期を過ごした「吉米樓」跡に、茶屋家屋の外観を再現した「金沢市西茶屋資料館」があり、観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐して館内と周辺のガイドを実施。
料亭「華の宿」は、夜はお茶屋として営業していますが、昼は喫茶処として入店できます。
しかも値段も手頃で、良心価格。
「群青壁の間」など必見です。

金沢ライトアップバスは「広小路」(大桜前)バス停を利用。

にし茶屋街
名称にし茶屋街/にしちゃやがい
所在地石川県金沢市野町2丁目
関連HP金沢市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR金沢駅から北鉄バス平和町方面行きで15分、広小路下車すぐ
ドライブで北陸自動車道金沢西ICから約5.6km
駐車場にし茶屋観光駐車場(13台/有料)
問い合わせ金沢市観光協会 TEL:076-232-5555/FAX:076-232-1170
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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