石川県小松市を流れる梯川(かけはしがわ)上流、郷谷川に懸かる滝が十二ヶ滝。12本の筋となって郷谷川の水が落ちるのがその名の由来。郷谷川沿いに国道416号が走り、滝の滝壺側にパーキングも整備されているので歩かずに探勝が可能です。落差は4m〜5mほどですが、幅が36mもありミニナイアガラの様相を呈しています。
川幅いっぱいに12筋で落下する名瀑
昔は滝の高さが20尺(6m)に及んだといわれていますが、浸食のせいなのか、誇張だったのか、今では5mほどになっています。
滝は信仰の地でもあり、滝の落口には八幡大菩薩、観音菩薩、不動明王を祀る3つの祠があります。
脇にあったという神木は、現存していません。
白山水系の水を集めて流れる郷谷川は、4月〜6月には雪解けで増水し、春から初夏が滝も迫力を増し、ミニナイアガラと化すのです。
5月には鯉のぼりが川をまたいで掛けられ、地元のカメラマンに人気の撮影スポットになっています。
遊泳中の中学生や高校生が溺れる事故が続発しているので、滝壺には近づかないように。
飛び込んだり、滝壺を天然プールと称して遊ぶことは非常に危険です。
近くには「布橋みずばしょう自生地」もあるので、開花期(見頃は例年4月中旬)なら寄り道を(十二ヶ滝の南西500m)。
一帯はかつての石川県能美郡西尾村(現在の小松市西尾地区)で、尾小屋鉱山(おごやこうざん/昭和46年閉山)から産出される銅が村の経済を支え、新小松駅〜尾小屋駅(16.8km)を鉱山鉄道の尾小屋鉄道(軌間762mmの軽便鉄道/昭和52年廃止、現在の小松バス)が走っていました。
旧西尾村の「西尾八景」は、十二ヶ滝、象岩、観音山、烏帽子岩、鱒留の滝、鷹落山、大滝、大倉岳の8景です。
十二ヶ滝 | |
名称 | 十二ヶ滝/じゅうにがたき |
所在地 | 石川県小松市布橋町・沢町 |
関連HP | こまつ観光物産ネットワーク |
電車・バスで | JR小松駅からタクシーで45分 |
ドライブで | 北陸自動車道安宅スマートICから約15km |
駐車場 | 17台/無料 |
問い合わせ | こまつ観光物産ネットワーク TEL:0761-21-8208/FAX:0761-21-8218 |
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