岩手県岩手郡岩手町にある御堂観音(みどうかんのん)境内にある泉が弓弭の泉(ゆはずのいずみ)。流路延長249km(日本第5位)、流域面積1万150平方キロ(国内第4位)で、東北一の大河、北上川の源流にもなっています(北上川源流に関しては諸説ありますが、国土交通省の一級河川指定では弓弭の泉が源流になっています)。
御堂観音(新通法寺正覚院)の境内に湧く泉
天喜5年(1057年)、前九年の役で、安部頼時討伐軍を指揮した源頼義、義家父子が日照りで兵馬が苦しむのをみかね、観音菩薩に求世祈念、義家が弓弭(ゆはず=弓の両端の弦をかける部分)を岩に刺したところ泉が湧き出したという伝承があります。
北上川の源流に関しては、七時雨山(ななしぐれやま/八幡平市)山麓説、丹藤川(たんどうがわ)説、西岳山麓説など諸説あり、地元では弓弭の泉を「北上川源泉」と称しています。
御堂観音の正式名は北上山新通法寺正覚院(しょうがくいん)で、天台宗の寺です。
平安時代初期の大同2年(807年)、坂上田村麻呂が東征の際、立木十一面観音を自刻し、祈願所として建立したと伝わる古刹です。
長大な一級河川の源流(河川法で定める源流)を手軽に目にすることのできる場所は稀有(けう)なので、源流ファンには見逃せない場所になっています。
弓弭の泉(北上川源流) | |
名称 | 弓弭の泉(北上川源流)/ゆはずのいずみ(きたかみがわげんりゅう) |
所在地 | 岩手県岩手郡岩手町御堂第3地割9正覚院 |
関連HP | 岩手町公式ホームページ |
電車・バスで | IGRいわて銀河鉄道沼宮内駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 東北自動車道滝沢ICから約32km |
駐車場 | 川の駅駐車場を利用 |
問い合わせ | 岩手町企画商工課 TEL:0195-62-2111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag