岩手県一関市、JR大船渡線・陸中松川駅西側の山中にあるのが、400種4万株が咲く、みちのくあじさい園。林業家で園主の伊藤達朗さんが所有する杉林の林床にアジサイを植栽したのが始まりで、今では日本あじさい協会が「日本一のあじさい園」と認定するまでに発展。例年6月下旬〜7月下旬に見頃を迎えます。
アジサイのほか、シャクナゲ、カルミアも植栽
「みちのくあじさい園」は、園主で林業事業家の伊藤達朗さんがスギ林にアジサイを植えたのが始まりで、日本あじさい協会の前会長・山本武臣さん(西洋アジサイのルーツが日本のアジサイであることを解明)が全国から集めた「山本コレクション」は貴重なヤマアジサイの宝庫になっています。
伊藤達朗さんは、国土緑化推進機構認定の「森の名手・名人」にも選ばれる林業の達人。
50haの山林を所有し、代々林業を営んできた伊藤家ですが、杉林に変化が乏しいので、景色を賑やかにしようと、林床にアジサイを挿し木したのが始まりなんだとか。
山本武臣さんの信頼を得て、「山本コレクション」を分けてもらえるようになり、ついには日本あじさい協会認定の「日本一のあじさい園」までに発展。
作業中の杉林に無断で人が入れば、危険なだけでなく作業にも支障をきたします。
その対策として所有する森の一部を「みちのくあじさい園」として公開し、入場料貰う代わりに、駐車場やトイレ、休憩所を設置し、遊歩道を整備したのです。
日本を代表するあじさい園となった現在では、飲食や土産物の購入なども増えて、地域活性も貢献、林業の多角経営の見本として視察に訪れる人もいるほどに。
ちなみに、咲き終わった花は、使われるプリザーブドフラワー(生花を長期間楽しめるように保存加工した花)に加工され、フラワーアレンジメントなどに使われています。
まさに「森の名手・名人」ゆえの多角経営といえるのです。
アジサイが見頃となる6月下旬〜7月下旬には『みちのくあじさいまつり』も開催されますが、それに先立って、4月下旬〜5月中旬には6月上旬〜中旬にはシャクナゲ園、日本で唯一という250株のカルミアが見頃となるカルミア園(ともに有料施設)も開園し、あわせて『花まつり』と呼んでいます。
みちのくあじさい園 | |
名称 | みちのくあじさい園/みちのくあじさいえん |
所在地 | 岩手県一関市舞川原沢111 |
関連HP | 一関市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR一関駅から岩手県交通バス猊鼻渓・摺沢線で32分、水上下車、徒歩20分 |
ドライブで | 東北自動車道一関ICから約13km |
駐車場 | 160台/無料 |
問い合わせ | みちのくあじさい園 TEL:0191-28-2349/閉園中は一関市観光協会 TEL:0191-23-2350 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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