741(天平13)年に聖武天皇が全国に設置した国分寺(官寺)。正式名は金光明四天王護国之寺で、東大寺を頂点とする国営の寺院建築の一環です。讃岐国に置かれた讃岐国分寺跡は、全国に3ヶ所しかない国の特別史跡ですが、その全貌を詳しく解説する高松市の施設が讃岐国分寺跡資料館です。
讃岐国分寺を詳しく解説する資料館
奈良時代、讃岐国阿野郡河内郷(現・坂出市府中町本村/香川県埋蔵文化財センター東側)には讃岐国の国府が置かれ、阿野郡新居郷(現・高松市国分寺町国分・新居)に国分寺、国分尼寺が建立されました。
創建当初の国分寺は東西220m、南北240mの境内を有した大寺で、南大門、中門、金堂、講堂、僧房が一直線に並んで建ち、金堂の南東には七重塔が配され、寺域の周囲を築地塀が囲んでいました。
現在の国分寺(四国八十八ヶ所霊場第80番札所)は、弘仁年間(810年〜824年)、空海が再興したと伝わり、本堂前に並ぶ大きな石がかつての国分寺金堂の礎石。
国分寺の現在の本堂は、奈良時代創建の国分寺(金光明四天王護国之寺)講堂の礎石をそのまま再利用して建てられているのです。
一帯は讃岐国分寺跡として国の特別史跡に指定。
讃岐国分寺跡の東には隣接する讃岐国分寺跡資料館では、発掘調査で出土した瓦・土器・金属器などを展示。
讃岐国分寺創建時の金堂模型(1/20)が展示されるほか、アニメを取り入れた讃岐国分寺跡のVTR(7分30秒)を上映。
讃岐国分寺跡資料館 | |
名称 | 讃岐国分寺跡資料館/さぬきこくぶんじあとしりょうかん |
所在地 | 香川県高松市国分寺町国分2177-1 |
関連HP | 高松市公式ホームページ |
電車・バスで | JR国分寺駅から徒歩5分 |
ドライブで | 高松自動車道高松西ICから約5km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 讃岐国分寺跡資料館 TEL:087-874-8840/FAX:087-874-8840 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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