香川県坂出市、五色台の一峰・白峰山の麓に鎮座する平安時代編纂の『延喜式神名帳』にも記載される古社が、神谷神社(かんだにじんじゃ)。現存する三間社流れ造りの本殿は、建保7年(1219年)築で、建築年の明らかな神社建築としては日本最古のもの。もちろん国宝です。
空海の叔父・阿刀大足が社殿を創建
社伝によれば、弘仁3年(812年)、空海の母方の叔父で学者の阿刀大足(あとのおおたり)が社殿を造営したと伝わります。
空海は阿刀大足を追って平城京へ、さらに阿刀大足の支援で第18次遣唐使の学問僧になっていますが、弘仁3年(812年)頃の動静は定かでありません。
社殿裏には「影向石」(えいこうせき)と呼ばれる巨岩があり、その周囲から弥生時代の土器が多数発見されたことから、古代の祭祀が行なわれた磐座(いわくら)だと推測できます。
祭神は、火結命 (ほむすびのみこと)、奥津彦命 (おくつひこのみこと)、奥津姫命 (おくつひめのみこと)で、相殿に祀られる春日四神は阿刀大足が勧請した春日権現がルーツと伝えられます。
社宝の木造随身立像2体は、国の重要文化財に指定。
神谷神社 | |
名称 | 神谷神社/かんだにじんじゃ |
所在地 | 香川県坂出市神谷町621 |
関連HP | 坂出市公式ホームページ |
電車・バスで | JR坂出駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 瀬戸中央自動車道坂出ICから約9km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 坂出市文化振興課 TEL:0877-44-5036/FAX:0877-46-7140 |
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