厄除け大師とも呼ばれる元三大師(良源)を祀る天台宗の寺のうち、関東を代表する3ヶ寺が関東三大師(関東の三大師)。栃木県佐野市の佐野厄除け大師(惣宗寺)、群馬県前橋市の青柳大師(龍蔵寺)、埼玉県川越市の川越大師(喜多院)です。平安時代の天台宗の僧・良源は、正月3日が命日であることから元三大師と呼ばれています。
元三大師(良源)を祀る関東3ヶ寺
元三大師(良源)は、第18代天台座主(天台宗の最高の位)で、比叡山延暦寺の中興の祖。
朝廷から贈られた正式の諡号(おくりな)は慈恵ですが、 永観3年1月3日に没していることから元三大師と通称され、「角大師」(つのだいし)、「豆大師」、「厄除け大師」とも呼ばれています。
中世以降は厄除けにご利益があるとされ、関東では拝島大師(本覚院)なども有名で、関東三大師に数えられることも。
空海が弘法大師と呼ばれることから真言宗の関東三大師は、西新井大師、川崎大師、観福寺大師堂ですが、天台宗と区別するため「関東厄除け三大師」と通称されています。
佐野厄除け大師(惣宗寺)
所在地:栃木県佐野市金井上町
正式名:春日岡山 轉法輪院 惣宗官寺
本尊:如意輪観音、元三大師(良源)
創建:天慶7年(944年)
開基:藤原秀郷
青柳大師(龍蔵寺)
所在地:群馬県前橋市龍蔵寺町
正式名:青柳山 談義堂院 龍蔵寺
本尊:阿弥陀如来、元三大師(良源)
創建:伝・延暦3年(784年)
開基:勝道上人
川越大師(喜多院)
所在地:埼玉県川越市小仙波町
正式名:星野山 無量寿寺 喜多院
本尊:阿弥陀如来
創建:天長7年(830年)
開基:円仁、淳和天皇(勅願)
関東三大師とは!? | |
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