山川地熱発電所

地熱の里として有名な指宿市山川地区（旧山川町）にある温泉熱を利用した発電所が、山川地熱発電所。正式名は九州電力山川発電所で、平成7年3月1日に運転開始。発電能力は3万KWで、指宿市と周辺市町村の消費電力をまかなっています。開聞岳を間近に眺めるロケーションで、山川発電所展示室を併設しています。

開聞岳を眺める美しいロケーションにある地熱発電所

地熱発電は、マグマの熱で高温になっている地下水を地熱井と呼ばれる蒸気井（じょうきせい）で取り出し、汽水分離器で蒸気と熱水に分離。
分離した蒸気の力でタービンを回して発電するもので、発電に利用された後の熱水は9本の還元井で地下に戻しています。

山川地区は天然砂むし温泉があるほど、地熱発電に最適な立地で、九州では、大岳発電所・八丁原発電所（大分県玖珠郡九重町／八丁原発電所は、日本最大の地熱発電所）に次いで誕生、全国では7番目（自家用を含めて13番目）の地熱発電所です。

最深2100mから地熱を取り出し、3万KWの電気を生み出す山川発電所。

山川発電所展示室は見学も可能で、展示室やシアターで地熱発電の仕組みを学ぶことができます。
タービンが回転する音、モクモク上がる蒸気を体感できます。

山川発電所には、最新の山川バイナリー発電所（九電みらいエナジー）を併設し、山川地熱発電所で発電に利用できない温度が低く地下に戻す熱水を利用して発電を行なっています。

八丁原発電所・八丁原発電所展示館

大分県玖珠郡九重町湯坪、火山性の高原に造られた日本最大の地熱発電所が、八丁原発電所（はっちょうばるはつでんしょ）。昭和52年に1号機、平成2年に2号機が完成し、出力は2機合わせて11万kW。地中深くから取り出した蒸気で、タービンを回して発電