鹿児島県霧島市隼人町にある平安時代の仏教遺跡が隼人塚(はやとづか)。3mほどの小高い丘に3基の石塔とそれを守るように4体の石像が鎮座し、国の史跡になっています。仏塔は仏の世界を象徴、それを邪悪なものから守るために四天王の像(持国天、増長天、広目天、多聞天)が置かれたもので、往時の姿に復元されています。
この地にあった平安時代の寺院跡
地元には養老4年(720年)、ヤマト王権に対抗し、平定された隼人族の霊魂を供養して建立されたものという伝承があり、隼人塚という名の由来にもなっていましたが、発掘調査の結果、平安時代後期に正国寺(鹿児島神宮の戒壇所)の前身寺院として建立されたものであることがわかっています。
明治35年陸軍参謀本部地図には軍神塚と記され、江戸時代の地誌記録『三国名勝図会』に隼人族の霊を祀ったとされる止上神社の場所が隼人塚になっています。
明治36年頃、鹿児島神宮宮司の桑幡公幸(くわはた きみゆき)が隼人塚という名称を使っていますが、鹿児島神宮の『隼人浜下り』(毎年10月第3日曜)が隼人族の霊を供養するために始まったと伝わり、お神輿行列は、鹿児島神宮から隼人塚を経由し、御神幸地(浜ノ市八幡屋敷)へお下りしています。
隼人塚 | |
名称 | 隼人塚/はやとづか |
所在地 | 鹿児島県霧島市隼人町見次265-3 |
関連HP | 隼人塚史跡館公式ホームページ |
電車・バスで | JR隼人駅から徒歩5分 |
ドライブで | 九州自動車道加治木ICから約7.6km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 霧島市観光課 TEL:0995-45-5111/隼人塚史跡館 TEL:0995-43-7110 |
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