矢島・経島

矢島・経島

佐渡の南端、小木港に近い佐渡小木海岸にある景勝地が矢島・経島。良質の竹が自生していた「矢島」(22.9m)と、日蓮の赦免状をもった高弟・日朗が漂着、読経して一夜を明かした「経島(きょうじま)」からなり、2つの小島は朱塗りの太鼓橋で結ばれており、箱庭のような美しさを誇っています。

海底での火山活動が複雑な海岸美を生み出した!

矢島・経島
お光の碑
矢島・経島
経島へと渡る橋

日本海が誕生した後、1300万年前に小木半島の海底では活発な火山活動が起こり、大量の溶岩や火山からの噴出物が堆積しました。
矢島・経島は、佐渡ジオパークの小木半島ジオサイトになっています。

佐渡小木海岸は、享和2年11月15日(1802年12月9日)に発生したM6.5から7.0と推定される佐渡小木地震で2mほど隆起して(一部は沈降)現在の地形が生まれました(地震の周期は5000年以上と推定されています)。
この地震で小木では破澗と呼ばれる小さなV字谷(溺谷)が生まれ、たらい舟による磯ねぎ漁が生まれたのです。
こうした特異な地形は、日本の地質百選にも選定されています。

矢島、経島へと渡る狭い尾根筋の道は、水中で火山砕屑物が堆積してできた水中火砕岩(水冷火砕岩)です。

浪曲『佐渡情話』のヒロイン、たらい舟に乗って柏崎まで通った「お光の碑」が立っています。
美空ひばり主演の映画『ひばりの佐渡情話』の主題歌『ひばりの佐渡情話』もこの伝説がモチーフです。

この矢島・経島のもうひとつの名物が、たらい舟。狭い入り江や岩礁でも小回りが利くため、現在でもワカメやサザエなどの漁に使われていますが、小さな入江では観光たらい舟もあり、自分で漕ぐことも可能。

また、矢島・経島は『男はつらいよ』の第31作「旅と女と寅次郎」のロケ地(ヒロインは都はるみ)。
寅さんは対岸の出雲崎から漁船で佐渡の矢島・経島へと向かうのでした。

矢島・経島
水中火砕岩とたらい舟
矢島・経島
この橋でまずは経島に渡ります
矢島・経島
手前が経島、奥が矢島
矢島・経島
名称 矢島・経島/やじま・きょうじま
所在地 新潟県佐渡市小木
関連HP 佐渡市公式観光情報サイト
ドライブで 両津港(佐渡汽船旅客ターミナル)から約42km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 佐渡観光協会 TEL:0259-27-5000
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
観光たらい舟(矢島体験交流館)

観光たらい舟(矢島体験交流館)

2018年6月11日
取材協力/新潟県観光協会、佐渡観光協会

 

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