引退迫る! 「デッキのない特急」近鉄特急16000系

近鉄16000系電車は、高度経済成長時代の1965年3月18日、南大阪線・吉野線向けに開発、投入された特急車両。大阪阿部野橋駅〜吉野駅を結んで走った特急です。そんな歴史ある特急も、2026年現在は2両編成1本が現役で走るのみ。出入口の部分に「デッキ」がない珍しい特急も、「絶滅危惧種」となっています。

現役で走るのは1編成のみ

「青の交響曲(シンフォニー)」(左)とのツーショット

1964年10月1日に東海道新幹線が開業したことを受け、近鉄では名古屋と大阪を結ぶドル箱の名阪特急が大ダメージを受けることに。
高度成長を背景に、近鉄は吉野山への旅行客を特急列車で運ぶなど、特急列車ネットワークの再構築を図りました。
その一環で登場したのが南大阪線・吉野線の16000系です。

シートピッチ935mmの回転クロスシート(座席は当初オレンジ色、現在はカクテルレッド)を備えた特急で、カラーリングもオレンジと紺色の近鉄特急を象徴するツートンカラーに塗られていました。
16000系は合計20両が製造され、現在残される2両編成1本は、1977年製造という最終バージョン。
塗装もクリスタルホワイトにブライトイエロー、ゴールドのラインを組み合わせた塗装に変更され、レトロ感は失われています。

南大阪線・吉野線では観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」(近鉄16200系電車)も活躍し、すでに16000系は脇役になっていますが、「デッキのない時代」の最後の特急に乗る機会も残り少なくなっています。

ちなみに廃車となった3編成は大井川鐵道に譲渡され、大井川鐵道16000系電車として大井川本線の普通列車に使用されています(2編成が廃車となり、現役で運行は1編成のみ)。
レトロな雰囲気を味わうなら、大井川鐵道がおすすめです。
ワンマン運転対応改造に伴う最前部1列の座席撤去とトイレ・洗面所・車販準備室の封鎖を行なっていますが、それ以外は内外装ともほぼ近鉄特急時代の状態です。

かつての勇姿
引退迫る! 「デッキのない特急」近鉄特急16000系
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大井川鐵道

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